大伴家持の肩書-8   巻第18・・・・注 | 短歌初心者 萬葉集 読書

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January 10, 2012 03:58:53


注1


  歌番号4044、4045の題詞と注記には作者名がありません。


  ただし、目録に「二十五日に、大伴宿禰家持、布勢の水海に往くに、


  道中馬の上にして口号ぶ二首」とあります。このことから大伴宿禰


  家持としました。



  二十五日に、布勢の水海に往くに、道中、馬の上にして口号ぶ二首


    4044 浜辺より 我が打ち行かば 海辺より 迎へも来ぬか 海人の釣船


    4045 沖辺より 満ち来る潮の いや増しに 我が思ふ君が 御船かもかれ



注2


  歌番号4072の題詞と注記には作者名がありません。


  ただし、4071の目録のに「大伴家持の重ねて作る歌二首」とあります。


  このことから大伴家持作としました。


  なお、4071は注記に「因りて、守大伴宿禰家持この歌を作る」とあり


  ますので、守大伴宿禰家持としました。



    4071 しなざかる 越の君らと かくしこそ 柳かづらき 楽しく遊ばめ


      右は、郡司已下、子弟已上の諸人多くこの会に集ふ。よりて、守大伴宿禰


      家持、この歌を作る。


    4072 ぬばたまの 夜渡る月を 幾夜経と 数みつつ妹は 我れ待つらむぞ


      右は、この夕、月光遅に流れ、和風やくやくに扇ぐ。すなはち属目によりて、


      いささかにこの歌を作る。



注3


  歌番号4098~4100の題詞と注記には作者名がありません。目録にも


  ありません。


  伊藤博「「萬葉集釋注」では、4098~4105の解説でこれらの歌を「題材の


  異なる二つの歌群」と書かれています。これで4098~4100は大伴家持作


  であることがわかりますが作者名が無いのでここに分類しました。



  吉野の離宮に幸行す時のために、儲けて作る歌一首


    4098 高御座 天の日継と 天の下 知らしめしける すめろきの 神の命の

 
    畏くも 始めたまひて 貴くも 定めたまへる み吉野の この大宮に あり通ひ


    見したまふらし もののふの 八十伴の男も おのが負へる おのが名負ひて


    大君の 任けのまにまに この川の 絶ゆることなく この山の いや継ぎ継ぎに


    かくしこそ 任へまつらめ いや遠長に


      反歌


    4099 いにしへを 思ほすらしも 我ご大君 吉野の宮を あり通ひ見す


    4100 もののふの 八十氏人も 吉野川 絶ゆることなく 仕へつつ見む



注4


  歌番号4119の題詞と注記には作者名がありません。目録にもありません。


  伊藤博「「萬葉集釋注」では、4119の解説で書名が無い理由を詳細に論述


  されています。ここではこの論に従い作者名なしに分類しました。



  霍公鳥の喧くを聞きて作る歌一首


    4119 いにしへよ しのひにければ ほととぎす 鳴く声聞きて 恋しきものを



※題詞・歌・注記は「万葉集を携えて 」 から引用させていただきました。