時同じ頃


私と翼君はこないだ逢ったスカウトマンの事務所が在る北千住に来た帰り

翼「ちゃんとした所で良かったな」

「そうね。これも目黒に行ったからだもんね。ありがと」

翼「…で…奈々美に言っておかなきゃいけない事があるんだ…」

「えっ!?」

彼は私の目を見つめて何かを言いたいのに言えなそうな顔をしている

翼「俺、引っ越す事になったんだ」

えっ!?

「何処に!?近くでしょ?」

翼「…いや…宮城県に…」

宮城県…

東北…

遠いい…

「やだよそんなの…」

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私は家に帰って来た

まさか翼君が遠くに行っちゃうなんて

涙が溢れて止まらない

でも彼は有為転変の人生な気がするし

だから私は止めなかった

私は翼君がくれた

チャンスを絶対に無駄にしない…