10月の詳細です!久しぶりの会場2ヶ所☆
10/7(木)に埼玉・西川口Heartsに出演します!
今年のツアーの初日は西川口Heartsからでした。
Heartsのスタッフの皆様やオーディエンスに、進化したVERNICA VERONICOをお見せいたします!
詳細はこちらから!⇒ http://hearts-web.net/main.htm
そして10/10(日)は開催300回をほこるインディーズイベント「ORGASM」に出演します!
下北沢MOSAiC
open 16:30/start 17:00
adv ¥2,000-/door ¥2,500- + 1drink ¥500-
■LiveAct
DEAR RAMBLERS / ウランバナ /ジョイクルパーク / Rough Chord /Ivory / BLUE SUGAR SPIRITS /
VERONICA VERONICO / Sea mile
出演者の紹介動画↓
この2日間のライブで、お届けする物語を掲載します。
どのようにライブで再現されるのか、是非、生のステージで目にしてください。
今宵の物語は、願いが叶う、魔法のコトバにまつわるお話。
-------------------------------------------------
満天の星空の下、今、私は行きかう人々を眺めています。
私は、町の広場に立つ石像です。
遠い遠い昔から、この町の人々の色々な暮らしを、生き方を見つめてきました。
遠い遠い昔から、長い間、人々を見ているうちに、
私は人間になりたいと、強く願うようになりました。
とある旅人が異国で聞いた「願いが叶う魔法のコトバ」について得意げに話していました。
「誰か私にその魔法の言葉をかけてくれないかしら」
「私は必ず、人間になりたいと告げることでしょう」
その魔法のコトバは RUFUS DE RICURIOUS。
-------------------------------------------------
石像の私は、恋をしています。いつも訪れ、私に冗談交じりで話しかける少年に。
「貴女が人間だったら、きっと二人で暮らそう」
「RUFUS DE RICURIOUS」
「彼女を人間にしておくれ」
戯れのように私に向けられた魔法のコトバ。
でも、遠い昔の魔法のコトバは遠い昔に力を失ったのでしょうか。
私は石の体のまま、動くことだけが出来るようになりました。
間近に降りてきた月の光の中で、彼は驚き、怯えていましたが、私は彼を抱きしめます。
石の体は、人の体を抱きしめるには強すぎたのでしょうか。
彼は動かなくなってしまいました。
やっと想いが通じ合えたと思ったのに。
二つの色が一輪のバラに交じり合う「ヨーク・アンド・ランカスター」のように。
-------------------------------------------------
恋した少年が息絶える間際、「エムリオ」、と私に呼びかけました。
ああ、こんな私に名前をつけてくれていたのだな。
でも彼を失ってしまった。こんな想いをするくらいなら、たとえ動けるようになっても
石の体はもういらない。
動けるようになった私は、彼の亡骸を抱いたまま、町のはずれにある向日葵畑まで歩いてきました。
あまりに綺麗なその様子は、まるでこの世のものではない様で、いつか見た、夢の中の景色の様で。
向日葵に包まれながら、私は魔法の言葉を自分の口から唱えます。
「RUFUS DE RICURIOUS」
「私を消してください」
今度はきちんと願いが叶うようです。
私の体は少しづつ崩れていきます。
両手を広げて、月の光に包まれながら。
今度生まれ変わるなら、本当の人間になりたいと願い、また魔法のコトバを呟きます。
「RUFUS DE RICURIOUS」
「私をエムリオとして生まれ変わらせてください」
今年のツアーの初日は西川口Heartsからでした。
Heartsのスタッフの皆様やオーディエンスに、進化したVERNICA VERONICOをお見せいたします!
詳細はこちらから!⇒ http://hearts-web.net/main.htm
そして10/10(日)は開催300回をほこるインディーズイベント「ORGASM」に出演します!
下北沢MOSAiC
open 16:30/start 17:00
adv ¥2,000-/door ¥2,500- + 1drink ¥500-
■LiveAct
DEAR RAMBLERS / ウランバナ /ジョイクルパーク / Rough Chord /Ivory / BLUE SUGAR SPIRITS /
VERONICA VERONICO / Sea mile
出演者の紹介動画↓
この2日間のライブで、お届けする物語を掲載します。
どのようにライブで再現されるのか、是非、生のステージで目にしてください。
今宵の物語は、願いが叶う、魔法のコトバにまつわるお話。
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満天の星空の下、今、私は行きかう人々を眺めています。
私は、町の広場に立つ石像です。
遠い遠い昔から、この町の人々の色々な暮らしを、生き方を見つめてきました。
遠い遠い昔から、長い間、人々を見ているうちに、
私は人間になりたいと、強く願うようになりました。
とある旅人が異国で聞いた「願いが叶う魔法のコトバ」について得意げに話していました。
「誰か私にその魔法の言葉をかけてくれないかしら」
「私は必ず、人間になりたいと告げることでしょう」
その魔法のコトバは RUFUS DE RICURIOUS。
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石像の私は、恋をしています。いつも訪れ、私に冗談交じりで話しかける少年に。
「貴女が人間だったら、きっと二人で暮らそう」
「RUFUS DE RICURIOUS」
「彼女を人間にしておくれ」
戯れのように私に向けられた魔法のコトバ。
でも、遠い昔の魔法のコトバは遠い昔に力を失ったのでしょうか。
私は石の体のまま、動くことだけが出来るようになりました。
間近に降りてきた月の光の中で、彼は驚き、怯えていましたが、私は彼を抱きしめます。
石の体は、人の体を抱きしめるには強すぎたのでしょうか。
彼は動かなくなってしまいました。
やっと想いが通じ合えたと思ったのに。
二つの色が一輪のバラに交じり合う「ヨーク・アンド・ランカスター」のように。
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恋した少年が息絶える間際、「エムリオ」、と私に呼びかけました。
ああ、こんな私に名前をつけてくれていたのだな。
でも彼を失ってしまった。こんな想いをするくらいなら、たとえ動けるようになっても
石の体はもういらない。
動けるようになった私は、彼の亡骸を抱いたまま、町のはずれにある向日葵畑まで歩いてきました。
あまりに綺麗なその様子は、まるでこの世のものではない様で、いつか見た、夢の中の景色の様で。
向日葵に包まれながら、私は魔法の言葉を自分の口から唱えます。
「RUFUS DE RICURIOUS」
「私を消してください」
今度はきちんと願いが叶うようです。
私の体は少しづつ崩れていきます。
両手を広げて、月の光に包まれながら。
今度生まれ変わるなら、本当の人間になりたいと願い、また魔法のコトバを呟きます。
「RUFUS DE RICURIOUS」
「私をエムリオとして生まれ変わらせてください」
"第七極点"無事終了!皆様ありがとうございました☆
9/24に行われたVERONICA VERONICO Presents "第七極点"にお越しいただいた皆様、
真に、真にありがとうございました!!
岩手からのゲスト、TILITILIを向かえ、この日が解散のステージとなったGANBarBie、19才の若さながらセンス抜群の演奏だったnap、シニカル&ブラックユーモアをふんだんに盛り込んだ"劇団-テラ壊シ-"・・・
そしてオープニングからエンディングまで会場を牽引してくれたMC Kohei。
すばらしい共演者とともに、とてもアツい空間を作り上げることが出来ました!
出演者、そしてご来場の皆様、吉祥寺Silver Elephantのスタッフの皆様に改めて、
ありがとうございます!!といわせてください。
第五感、第六感をこえた第七感で何かを感じてほしい、そのためにアーティストが「物事が最高に高まった地点」、極点を造り出す・・・。
この日ご来場くださった皆様には、きっと何か伝えることが出来たと思っています。
劇団-テラ壊シ-とのコラボレーションにより、朗読劇を織り交ぜながらのVERONICA VERONICOのステージは、
多くの方から賞賛のコトバをいただきました。
今後も、皆様の想像力を刺激するような「ここではない何処かの物語」をお伝えします。
ぜひ、またライブに足をお運びいただいて、VERONICA VERONICOの奏でる不思議なおとぎ話をご堪能ください。
9/24 "第七極点"、本当にありがとうございました!
次回のVERONICA企画は12/17(金)大塚deepaで開催します。どうぞご期待ください!
VERONICA VERONICO
Vo.Ba 山口直美
AcGt ヒグチキヨジ
ElGt 寺本憲之
Drs 渡邊勝人
真に、真にありがとうございました!!
岩手からのゲスト、TILITILIを向かえ、この日が解散のステージとなったGANBarBie、19才の若さながらセンス抜群の演奏だったnap、シニカル&ブラックユーモアをふんだんに盛り込んだ"劇団-テラ壊シ-"・・・
そしてオープニングからエンディングまで会場を牽引してくれたMC Kohei。
すばらしい共演者とともに、とてもアツい空間を作り上げることが出来ました!
出演者、そしてご来場の皆様、吉祥寺Silver Elephantのスタッフの皆様に改めて、
ありがとうございます!!といわせてください。
第五感、第六感をこえた第七感で何かを感じてほしい、そのためにアーティストが「物事が最高に高まった地点」、極点を造り出す・・・。
この日ご来場くださった皆様には、きっと何か伝えることが出来たと思っています。
劇団-テラ壊シ-とのコラボレーションにより、朗読劇を織り交ぜながらのVERONICA VERONICOのステージは、
多くの方から賞賛のコトバをいただきました。
今後も、皆様の想像力を刺激するような「ここではない何処かの物語」をお伝えします。
ぜひ、またライブに足をお運びいただいて、VERONICA VERONICOの奏でる不思議なおとぎ話をご堪能ください。
9/24 "第七極点"、本当にありがとうございました!
次回のVERONICA企画は12/17(金)大塚deepaで開催します。どうぞご期待ください!
VERONICA VERONICO
Vo.Ba 山口直美
AcGt ヒグチキヨジ
ElGt 寺本憲之
Drs 渡邊勝人
明日、「第七極点」開催です。語られる物語をちょっとだけお見せします。
明日です!(明けて今日ですね笑)
今まで詳細はお伝えしてまいりましたので、もはや多くは語りません。
期待は裏切りませんので、是非、吉祥寺Silver Elephantに足をお運び下さい!!
明日、VERONICAがお届けする物語は2つ。そのうちの一つを記します。
このお話が、はたしてどのように、ステージで表現されるのか・・・。
-----------------------------------------
VERONICA VERONICOが奏でる、ここではない、どこかの物語------
数ある世界の中で繰り返される出会いと別れ、そしてまた生まれ行く物語----
今宵の一つ目の物語は、たった一つだけ願いをかなえる魔法の言葉を入れた少年のお話・・・
願い事が1つ叶うとすれば・・あなたは何を望みますか・・・
空を飛ぶことを夢見る少年。
空を飛び、退屈なこの町から抜け出し、新しい世界に行きたいといつも夢見ていました。
彼の住む町の工場では、騒々しい音を立てて大きな飛行船が造られていました。
船体には大きく大きく「ZEP. No.4/ロバート」の文字。
「いつかはあの飛行船に乗って、いろんな世界を見に行こう。」
少年はそう夢見ていたのです。
ある日、少年は飛行船を動かすための魔法のコトバを知ります。
それは、試し運転用の特別なキーワード。使えるのは一度だけ。
-サタディ サダンバ ザラザラ-
ある朝、工場に忍び込んだ少年は、迷うことなくたった一度だけの魔法のコトバを唱えます。
運転席に飛び乗り、見る間に小さくなってゆく町や人々に、すがすがしく朝の挨拶を残して
旅立って行きました。新しい世界が自分を待っていると信じて。
静かな空の旅の途中、ふと少年は眼下に町並みが広がっているのを見つけました。
この数日間というもの余りにも平穏無事な空の旅、こころなし寂しさも感じ始めていたときでした。
リンゴーン、リンゴーンと鐘の音が響き、旅立った町にも教会の鐘が鳴っていたことをぼんやりと
思い出し、少年はこの町こそが目的地と決めて、地上に降りることを決めました。
どこか懐かしい町並みをとぼとぼと歩くうち、少年はふと気付きます。
この小路を抜けると広場に出るはず・・・。
果たしてその先は広場。
この角を曲がると、赤い屋根の家があって・・・。
果たして、見つかるのは赤い屋根の家。
この階段を上って振り返ると教会が見えるんじゃ・・・。
そして振り返るとやっぱり教会が目に入ります。
旅立ったあの町にとてもよく似た、いえ、同じ町並み。ただ一つ違うのは町全体が何年も、何十年も前に打ち捨てられたかのようにぼろぼろの廃墟のようになっていたことでした。
そして、もちろん、人っ子一人住んではいないような空気に包まれていたのです。
風に吹かれて、教会の鐘が鳴っています。その鐘の音はどうしても旅立ったあの町のものに聞こえてしまいます。
少年が教会に辿り着き、ほこりまみれの壁をはらうと、そこには
「ZEZE」
と少年の旅立ったあの町の名前が掘り込んであるのでした。
やっと空を飛んで、新しい世界に着いたのに、そこは誰もいない。ただ、目の前の景色だけは、懐かしいあの町を思い出させます。ときおり聴こえる鐘の音も、お父さんやお母さん、町のみんなの声を胸に思い出させるのでした。
途方にくれた少年は、こんなのは思っていたのとは違う、旅立ったあの町に帰りたいと泣き出します。そしてまた空を飛んで帰ろうと思い立ち、あの魔法の言葉を唱えました。
-サタディ サダンバ ザラザラ-
でも魔法のコトバの効き目は一度だけ。
飛行船は二度と動くことはないのでした。
9/24(金)
VERONICA VERONICO Presents~第七極点~
■出演
nap/TILITILI/GANBarBie劇団-テラ壊シ-/VERONICA VERONICO
OPEN 17:30/ START 18:00
TICKET 1,500\(+1drink300\)
今まで詳細はお伝えしてまいりましたので、もはや多くは語りません。
期待は裏切りませんので、是非、吉祥寺Silver Elephantに足をお運び下さい!!
明日、VERONICAがお届けする物語は2つ。そのうちの一つを記します。
このお話が、はたしてどのように、ステージで表現されるのか・・・。
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VERONICA VERONICOが奏でる、ここではない、どこかの物語------
数ある世界の中で繰り返される出会いと別れ、そしてまた生まれ行く物語----
今宵の一つ目の物語は、たった一つだけ願いをかなえる魔法の言葉を入れた少年のお話・・・
願い事が1つ叶うとすれば・・あなたは何を望みますか・・・
空を飛ぶことを夢見る少年。
空を飛び、退屈なこの町から抜け出し、新しい世界に行きたいといつも夢見ていました。
彼の住む町の工場では、騒々しい音を立てて大きな飛行船が造られていました。
船体には大きく大きく「ZEP. No.4/ロバート」の文字。
「いつかはあの飛行船に乗って、いろんな世界を見に行こう。」
少年はそう夢見ていたのです。
ある日、少年は飛行船を動かすための魔法のコトバを知ります。
それは、試し運転用の特別なキーワード。使えるのは一度だけ。
-サタディ サダンバ ザラザラ-
ある朝、工場に忍び込んだ少年は、迷うことなくたった一度だけの魔法のコトバを唱えます。
運転席に飛び乗り、見る間に小さくなってゆく町や人々に、すがすがしく朝の挨拶を残して
旅立って行きました。新しい世界が自分を待っていると信じて。
静かな空の旅の途中、ふと少年は眼下に町並みが広がっているのを見つけました。
この数日間というもの余りにも平穏無事な空の旅、こころなし寂しさも感じ始めていたときでした。
リンゴーン、リンゴーンと鐘の音が響き、旅立った町にも教会の鐘が鳴っていたことをぼんやりと
思い出し、少年はこの町こそが目的地と決めて、地上に降りることを決めました。
どこか懐かしい町並みをとぼとぼと歩くうち、少年はふと気付きます。
この小路を抜けると広場に出るはず・・・。
果たしてその先は広場。
この角を曲がると、赤い屋根の家があって・・・。
果たして、見つかるのは赤い屋根の家。
この階段を上って振り返ると教会が見えるんじゃ・・・。
そして振り返るとやっぱり教会が目に入ります。
旅立ったあの町にとてもよく似た、いえ、同じ町並み。ただ一つ違うのは町全体が何年も、何十年も前に打ち捨てられたかのようにぼろぼろの廃墟のようになっていたことでした。
そして、もちろん、人っ子一人住んではいないような空気に包まれていたのです。
風に吹かれて、教会の鐘が鳴っています。その鐘の音はどうしても旅立ったあの町のものに聞こえてしまいます。
少年が教会に辿り着き、ほこりまみれの壁をはらうと、そこには
「ZEZE」
と少年の旅立ったあの町の名前が掘り込んであるのでした。
やっと空を飛んで、新しい世界に着いたのに、そこは誰もいない。ただ、目の前の景色だけは、懐かしいあの町を思い出させます。ときおり聴こえる鐘の音も、お父さんやお母さん、町のみんなの声を胸に思い出させるのでした。
途方にくれた少年は、こんなのは思っていたのとは違う、旅立ったあの町に帰りたいと泣き出します。そしてまた空を飛んで帰ろうと思い立ち、あの魔法の言葉を唱えました。
-サタディ サダンバ ザラザラ-
でも魔法のコトバの効き目は一度だけ。
飛行船は二度と動くことはないのでした。