オハナシ。~ナルルノ 33。~ | なるるのゆめ。

オハナシ。~ナルルノ 33。~

ナルル達は
食事を終え
一旦解散し
各自自由行動に
移ります。

自由と言いつつ
新たな仲間達は
レオンに連れられて
船の中で
過ごす場所や
部屋などを
案内される様子です。

ナルルとミルアとバルドは
食事の後片付けを始め
一通り片付けが終わると
ナルルのお部屋に
集まります。

【ナルル】
「今日は色々あって疲れたー。」
ナルルはそう言いながら
寝具に飛び込みました。

ミルアは
ゆっくり移動し
ナルルの傍に座ります。

【バルド】
「…それ程でもないだろう…」
バルドは笑みを浮かべ
お部屋の入口付近に立ち
そう言いました。

【ナルル】
「そうかな?色々あったよ!
 今日町についたでしょ?
 そしたら新しく仲間が出来てて~…
 そのあと町を見て回って~…
 船に戻ってきたら、海賊が現れたり
 ハーリヴォンとか、他の海正団にも会えたね!ほら色々!」
ナルルは笑顔で
そう言いました。

【バルド】
「…色々あったと言えばそうかもな。」
バルドは笑みを浮かべて
そう言いました。

【ナルル】
「…海正団…
 他の海正団の人達にも
 いつか会えたりするのかな?」
ナルルは笑顔で
バルドに聞きます。

【バルド】
「…そうだな。
 何れは色んな奴等に会えるだろう。
 お前はまだ、海に出たばかりなんだしな。」
バルドは笑みを浮かべて
そう言います。

【ナルル】
「そっかー…会えると良いな。
 どんな人が居るんだろ。
 小さい頃…パパの船に乗ってた頃
 色んな人に会ったんだろうけど…」
ナルルは笑顔で
思い出す様な仕草をして
そう言います。

【バルド】
「…あまり覚えていないんだろう?」
バルドは笑みを浮かべ
そう聞きます。

【ナルル】
「うん。覚えてない!」
ナルルは笑顔で
そう答えました。

それを聞いて
バルドは笑みを浮かべ
鼻で笑います。

ミルアは
何だか楽しそうな様子で居る
ナルルの事を
じーっと見ていました。

【ナルル】
「あ、でもね。少しは覚えてるよ!」
ナルルは思い出したように
笑顔でそう言いました。

【バルド】
「…ほう?…例えば?」
バルドはナルルの記憶力に
興味がある様子で
そう聞いてきます。

【ナルル】
「パパとママの事は覚えてるよ!
 あとはね~…何だろう?
 人の事はあんまりだけど、楽しい船だった気がする。」
ナルルは笑顔で
そう言いました。

【バルド】
「…はは…それだけか。
 まぁ、あれは飽きのない良い船だったよ…」
バルドは笑みを浮かべ
そう言いました。

そうして
話していると
ナルルは
少し気になりました。

【ナルル】
「…パパとママ…いつか会えるかな?」
ナルルは笑顔で
バルドに聞きました。

それを口にしたナルルに対し
バルドは意外そうにして
驚いていました。

そして。

【バルド】
「…今まで口にした事も無かったが…やはり会いたいか?」
バルドは笑みを浮かべて
ナルルに聞きました。

ナルルは
少し考えます。

【ナルル】
「…いつかね!いつか!
 会う時までに、私ももっと立派な海正団にならないと…
 今のままじゃ、がっかりさせちゃうかもしれないからね!」
ナルルは笑顔で
そう言いました。

そんなナルルを見て
バルドは笑みを浮かべ
ため息を吐きます。

【バルド】
「…どんな状況であれ、会いたいだろう…」
バルドは笑みを浮かべ
そう呟きました。

ナルルは
その呟きは聞き取れず
不思議そうにしつつ
笑顔で首を傾げました。

【バルド】
「…まぁ、昔話も悪くは無い。
 と言うかお前、両親の事を今もパパママで呼ぶんだな。
 今まであまり話題にもしなかったから、珍しく感じるな。」
バルドは笑みを浮かべて
そう言いました。

【ナルル】
「え?変?ふつうでしょ?そう呼んでたんだもん。」
ナルルは不思議そうにして
そう言いました。

【バルド】
「…いや、変ではない…ただ妙に嬉しいだけだ。」
バルドは笑みを浮かべて
そんな事を言いました。

【ナルル】
「どういう事?何でバルドが嬉しいの。」
ナルルは笑顔で
そう言いました。

ミルアは
ずっとじーっと
二人の会話を
眺めていました。

その後も
他愛ない会話をして
安らぎの時を過ごす
ナルルとバルドでした。


おしまぃ。(o_ _)o