去年のクラブワールドカップで優勝した
レアル・マドリードの司令塔で
クロアチア代表の10番。

世界屈指のミッドフィルダーである。


コンディションが悪いチームの中で、
モドリッチだけはいつも通りの輝きを放っていた。


日本の指導者がモドリッチから
学べることはなんだろう?


それは選手の感覚を否定しないことだ。


モドリッチは特別なだけでなく、
「特殊な選手」だと思う。


特別な選手であることは一目瞭然だ。

あんな選手が味方チームの中心に陣取っていたらどれほど楽だろうか。


ボールを扱う技術に優れ、フィジカルコンタクトも強い。

創造的にゴールを目指し、献身的にゴールを守れる。

個人・チームでのゴールへの迫り方を沢山知っていて、その方法を状況に応じて正しく選択できる。

ゴールに近づけば強烈なシュートもあり、
ペナルティーエリアへ切り込むこともできる。

点を取らせることも、
取ることも可能な選手だ。


そしてモドリッチは特殊だ。
異色と言っても良いかもしれない。

モドリッチはよくサイドラインに向かってドリブルをする。

これは一般的にはあまり褒められるプレーではない。

追い込まれやすいゾーンに運ぶことになるからだ。

しかしモドリッチはそれを上手く使って
状況を打開していくしチャンスを作り出す。


モドリッチはアウトサイドでのパスが多い。

ショートパスでもサイドチェンジでも、
スルーパスでもやたらアウトサイドを使い、
高いパス成功率を叩き出す。

そしてアウトサイドでのパスで相手の反応を遅らせ、沢山のズレを生み出す。


ジュニア年代ではショートパスはインサイドで
蹴ることを教える人が多いと思うが、
固定概念に囚われてはいけない。

要は「一般的に」ということはあっても、それが「正解」ではない。


コートにいる選手たちがみんな同じ選手に見えるのは矯正されてきたからだ。


指導者は目的と結果に目を向け、手段は選手に選ばせるべきではないか。


指導者の喜びのひとつは、選手が指導者の想像を超えることがあると思っている。


ならば、もっと選手の感覚を信じてあげてほしい。