※結論だけ知りたい方は、サクッとスクロールして「3 結論」へお進みください。
なお、今回DLするのは、メインメモリ2GB、ストレージ64GBのタブレット用=64bit OSを使う意味が皆無なので、32bit版のWindows 10です。
64bit版や両用版はどうなるか今回は試しませんでしたので、検証した方がいらっしゃいましたらコメントで教えていただけると嬉しいです。
0 最近の情勢
Windows 10のインストール(クリーンインストール)には、
・従来どおりDVD光学メディアを使用する
・USBフラッシュドライブを使用する
の二つの方法から選ぶことができます。
どちらにしても、Microsoftの公式サイトからダウンロードすることができますが、工場長としては、ちょっと前までは慣習に従って、ダウンロードしたISOファイルをDVDメディアに焼き、光学ドライブを使ってクリーンインストールすることが多かったです。
ただ、最近は専らUSBフラッシュドライブを使うようになりました。その理由は・・・
通常のDVDメディアに、Windows 10のインストーラが収まらなくなったから。
はい。
なぜかだんだんWindows 10も容量が大きくなってきて、普通のDVDに入らなくなっています。
その辺で安~く売っているDVD-Rは「片面一層」タイプと言って、片側の面に1層分の書込領域があります。名前のままです。そしてその容量は4.7GB。
ところが、Windows 10、初期のころはその4.7GBに普通に入りきっていたのですが、最近のWindows 10は32bit/64bit両対応版にすると、その容量はなんと6GB~7GBにもなります。
どちらか一方だけにしても、4.7GBを微妙に越えるのでDVDに入りません。
じゃあなんでDVDが選択肢にあるかというと・・・
片面2層のDVD-Rがあるからです。正式にはDVD-R DL(DVD+R DLというのもある)というもので、記録層が2層になっていて、8.5GBの記録容量があります。
これを使えば良いんですが、普通に価格は高いです。1回焼いて使ったらポイするには惜しい価格です。
その場合、USBフラッシュメディアなら、普段使っているUSBを一旦データを抜いて、使い終わったら元に戻せば良いので経済的です。
1 何GBのUSBが必要なのか?
さて、このUSB、巷では8GB以上必要とか、16GBないと作れないとか色々言われていますが、どうなのでしょう?
実際、クリーンインストールをするので試してみました。
厄介なのが、もし「8GB以上必要」だとすれば、8GBのUSBではアウトです。
なぜかというと、理由は2つあって、
・通例では1000MB=1GBというように人間に分かりやすい区切りになっているが、2進数の世界であるPC内部では1024MB=1GBとして計算する
・データ領域とは別に、管理領域というシステムが自動的に使う領域が自動作成される
という問題があります。
初心者の方はこの辺で嫌になってくるかもしれないですが、ご安心を。
要するに、
「8GBのUSBは、実は8GBまるまる使うことはできない」
ということです。ちょっと目減りします。こんなふうに。
8GBのUSBメモリですが、PCが認識する容量は7.23GBです。しかも、そのうちの16KBは空のはずなのに既に使われています。
そして、Microsoftが提供するインストールメディア作成ソフトには、こんなふうに書かれています。
これをそのままとらえれば、
8GBまるまる必要になる=1段上の16GBのUSB買わないといけないの!?
という事になってきます。これは問題です。USBメモリって、128GBとかクソ大容量のものもありますし、最近でこそ16GBとか32GBも価格崩壊して1000円以下になりましたが、ちょっと古いものだと8GBですからね。
私も一本だけ64GBのものを持っていますが、他は古い8GBのものを未だに使っています。
2 実は大丈夫だったりする
やってみましょう。すると、意外と大丈夫です。弾かれたりしません。
できちゃいます。
そしてまさかの3GB以下、たったこれだけしか使いません。
これだったら32bit版なら4GBのメモリでも行けそうです。8GBのメモリなら普通に余裕です。
3 結論
まとめるとこういうことです。
○光学メディアに拘るなら→
32bit版なら片面1層のDVD-RでもたぶんOK!
64bit版なら4.7GBを多少越えるので、勿体ないけどDVD-R DLを使うべし!
○USBメディアで行くなら→
8GBのフラッシュメモリで全く問題なく作成できた!
32bitなら4GBのフラッシュメモリでもたぶんOK!
以上!!