手作り石鹼は製造方法に応じてMP石鹸、CP石鹸、HP石鹸、リベーチング石鹸、透明石鹼ベース,
ゲル石鹸、などに分けて分類する。
これらは石鹸の製造方法が互いに異なり、製造方法によって、その品質が異なる。 簡単に製造方法を調べてみよう。
1、MP石鹸(Melt Pour)
MP石鹸は、一次製造過程で様々な種類の脂肪酸と溶剤を加え、水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)で反応させて石鹸化作業を終えた半製品である溶解用石鹸ベースを 用して、これを溶解させて、必要な添加剤を投入させて再加工した石鹸である。
これは最も基本的な製造方法で誰も特別な技術なしに簡単に作成することができ、作って固まったら、すぐ使用できる利点はある。また、流通している石鹼ベースの種類を見てみると、透明ベース、バイア酸ベース、黄土 ベース、その他の機能性ベースなどで非常に多様である。 更に、ホワイト、ピンク、イエローなどの色のバリエーションも豊富であるため、彩色豊かなオリジナルの石鹼が作れる。
白色石けんベース 透明石けんベース MP石鹸
しかし、上記に記述したように石鹸ベースの成分や添加物をSOAPER(石鹸制作者)の意図で決められませんので、石鹼のクオリティーを重視するSOAPERには不満が残るという欠点を持っている。
何より、彩色を出すため、色んな化学添加物が配合されるので、完全に、天然素材による手作り石鹼を求めってるSOAPERには物足りない作り方である。
2、CP石鹸(Cold Process、低温法)
CP石鹸は、手作り石鹸の最も代表的な製造方法である。 CP石鹸とは、高熱を加えず、低温で石鹸を製造することを意味する。 直接、選択したオイルと 水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)を反応させて石鹸を製造する方法である。 この方法はSOAPERが意図する通り石鹸を作ることができますが、苛性ソーダの扱い充分に気を付けなければならないことと、多くの経験とノウハウが要求される。
また、この石鹸は、オイルと水酸化ナトリウムを低温で反応させてトレースが起こるまで泡が立ったないようにかき混ぜって、必要な添加物 とエッセンシャルオイルなどを入れて作る不透明な石鹸である。
オイルに苛性ソーダを入れる ブレンダーでトレイスが出るまでかき混ぜる CP石鹸
CP方法で作った石鹼は、MP石鹸と異なり、石鹼の全ての成分をコントロール出来るため、SOAPERが望む100%の天然素材のこだわった石鹸が作られる。更に、低温で制作を行うため、オイルや添加物が含んでるミネラルや発酵成分を生かすこともできる。そのため、多くのSOAPER達が好む方法である。
しかし、この方法は熟成(石鹸化と乾燥)時間が6週間以上長くかかるのが弱点である。
3、HP石鹸(Hot Process、高温法)
HP石鹸制作の際に、オイルに苛性ソーダを入れてトレイスができるまでかき混ぜるのはCP石鹸制作のときと同じである。そのあと、高温でクーキングしながら石鹸化を早く進行させる方法がHP法である。
この方法は、石鹸化と乾燥が早いため、2週間程度の熟成期間を経て石鹸として使用することができる。
また、CP方法と同じようにSOAPERが意図する通り石鹸を作ることができる。
オイルに苛性ソーダを入れる トレイスができた後は高温でクックする HP石鹸
しかし、この方法は、高温で進行させるため、一部のミネラルやオイルにタメージが生じる可能性があるし、石鹼モルドでの整形が難しい弱点がある。
4、リベーチン石鹸(Rebatching)
石鹸の製造過程で砕け散った石鹸の切れ端などをリサイクルして新たに作成された石鹸のことである。
CP石鹸の切れ端は溶けにくいので、リベーチン石鹸を作る際には、HP方法を用いることが多いようである。勿論、インベードでリベーチン石鹸を作るときには、CP方法でも可能である。
リベーチン石鹸
5、透明石鹸ベース(transparent soap)
透明石鹸ベースは透明溶解用石鹸ベースである。 溶解用石鹸ベースは飽和脂肪酸を主原料として使用して苛性ソーダと反応させた後、透明溶剤を 添加して継続的な昇温で作られる。
このような石鹼ベースは2次加工の際に、容易に溶けて、別の添加剤など を挿入して、簡単に製造することができなければならないので、アルコールやグリセリンなど付加的な添加物が加わる。
6、ゲル石鹸(Gel Soap)
Jelly Soapの様に液体石鹼を用いて、ゼラチンなどを利用し、プルプル感のあるゲル状に作る石鹼のことである。












