今月、約3年半勤務していた

認知症の方のためのグループホームを

退職することになりました。

 

どの仕事もスピリチュアルな学びがありますが、
この仕事も、たくさんの気づきと愛を

いただくことができました。

 

もうあと2週間ぐらいなので、

認知症の方々からいただいた学びを

ここに書いてみたいと思います。

 

私の学びは以下のようなことでした。
 

「認知症とは、脳の一部の機能についての疾患なので、

 忘れる、認識力が落ちるという症状がおきる。

しかし、ご本人の心は、変わることはない。」

 

わたしがお世話しているのは

大正から令和までの日本、
占星術的には

地球の「土の時代」のラストスパートを

たくましく駆け抜けた女性たち。

 

その彼女たちは

人生の最後の時期に

一般の人たちは理性で覆い隠すであろう

想いとか、願いとかを

まるごと、日々示してくださっています。

 

ある方について書いてみたいと思います。

その方は女子大で実践技術を教える

大学の先生でした。

仕事を心から楽しみ、生涯独身を貫きました。

 

大学で教えたこと、
故郷や家族のことは

長期記憶として記憶されています。

 

いつもにこやかで、

他の人に対して優しく、

面倒見がよく、

お料理の盛り付けをお願いすれば

とても美しくおいしそうに仕上げてくださり、

生徒さんたちにも

慕われていたのだろうと想像できる

素晴らしいお人柄の持ち主です。

 

しかし

今施設で暮らしていることは

受け入れていらっしゃる様子はありますが

なぜ施設にいるのか、

いつきたのか、

何のためにここにいるのかは、

ご本人は理解していません。

そして今起きるできごとを

1分と覚えていられません。

 

そして、何か集中できることがなくなったり、

あるタイミングがきたりすると、

「お金の不安」

が彼女の心を襲います。

 

「わたし、財産をとられてしまった!

 警察に行ってきます!」

顔の表情も一変します。

そこに現れているのは、

疑惑、恐れ、不安。そして憎悪。

 

介護員は

「大丈夫ですよ!金庫に保管してありますよ!」
とご本人に

「安心感」を思い起こさせるような対応をします。

 

そして、また1分たたずに

同じ言葉を口にするご本人。

 

私たちは再度「大丈夫!」

このやりとりを何度となく繰り返します。
(Takeを繰り返す俳優、女優のノリで!)

 

「財産への不安」

→「お金を盗まれた!」

 

これは彼女が

長年人知れずがんばって生きてきて

人知れず心の奥深くにしまっておいた、

 

潜在意識、無意識化に押し込めていた

「怖れ」が

 

理性というブレーキが外れた今

現れ出ている、

と感じます。

 

戦後の日本では

適齢期の男性はほとんど戦死したので、

当時適齢期だった彼女も

結婚相手を得る機会は

少なかったはず。

 

職や人脈に恵まれ、

人生を謳歌した彼女も

「一人で生きていかなくては!」

「だから恐れは心の奥底にしまいこんでおかなくてはいけない!」

と自分に命じ続けていたのかもしれません。

 

今彼女は認知症を患ったせいで

 

心を解放している

機会を得たのかもしれない、

と感じます。

 

「お金がない!私は不安!」と言うことで

無意識下の「怖れ」という氷を

溶かす作業を

しているのかもしれません。

 

だったらそれは、やはり

「祝福」なのではないでしょうか?

 

彼女との出会いに

感謝です。

 

 

今日のオラクルカード

 

Map Oracle Card

Bone Collector
意味は別として、この女性の屈託のなさそうな

笑顔が惹かれます。

ファニーでポップなおばあちゃんに
なりたい