今年度の読書感想文コンクール高等学校の部の課題図書です。
タイトルにあるように滝廉太郎について書いてあります。
個人的に滝廉太郎の曲は「花」以外は曲もとても暗く、
肺結核で若くして亡くなる
というイメージしかありませんでした。
小説なので脚色がどこまであるのかわかりませんが、
幸田幸などの実在の人物との交流も書かれていて
この本を読むことで
学校の音楽で習う廉太郎とは違う側面を垣間見ることができた気がします。
特にのだめでいうとベト7的な重要な曲として
この本では
モーツァルトのピアノとヴァイオリンのためのソナタ(通称ヴァイオリンソナタ)第36番
が出てきます。
私は聴いたことがなかったのですが、
この本を読んで聴いてみたくなり
YouTubeで聴いてみました。
確かにアンサンブルの重要性を感じる曲でした。
私は個人的に東響の水谷さんが好きなので
いつか水谷さんの演奏でこの曲を聴いてみたいです。
それから
この本は漢語的表現が多いです。
だから、もしかすると読みにくいかもしれません。
高校の部の課題図書なのも頷けますし、
高校生でもある程度読書慣れしていないと読みにくいだろうなぁと思いました。
難しい言葉を使うと
意味を知っていたり推測したりできる力がないと読むのが大変なんですよね。
その辺りが本離れの原因の一つだとも思うのですが。
ま、私はこの本を読んで廉太郎のイメージが変わったことが収穫でした。
まあだからといって
滝廉太郎やこの作者を支持するわけではありませんが(笑)
その辺りは好みなので仕方ないです。