この記事は前回の続きです・・・

前回の記事

 

ご存知でしたか??

 

洞爺湖の中島がパワースポットで有名だということを・・・

なんでも・・・中島にある「大平原」は・・・

あの平安京と同じ風水のつくり「四神相応」という地形になっているとかで、

史上最強の条件が揃う場所・・・らしい??

とか、すごい金運アップのスポットだとか??

この条件の一つに大平原から望む「羊蹄山」が鍵になっているそうな・・・

 

▼天候の条件が揃わないと見えない羊蹄山が大平原が見えるとラッキー!?

 

2年前の私はそのパワースポット・・・いわゆる

 

キラキラ「見えない世界」キラキラ

 

にとても興味があり、第六感ってやつを働かせて

この中島がどれほどのパワースポットか感じてみようとしておりました。

 

結果・・・よくわかりませんえー?

 

2年後、移住してちゃっかりこの地に馴染んでしまうという流れを感じてみたらば・・・とんでもないパワースポットなのかもしれません。

 

今はどうかというと・・・2年後再び訪れた中島を見る目や感じる眼が変わりました。

 

私の中で起きた大大大変化です。

 

なぜ・・・こんな大自然を前に・・・

なぜ・・・こんなに面白い場所に興味関心を抱かず、見える世界に目を向けようとしなかったのか・・・お恥ずかしいです。

 

「スピリチュアル」「パワースポット」と呼ばれる場所が

 

なぜそう呼ばれるのか?人を引き寄せるのか??訳がある!!

 

と・・・いうことで2年ぶりに訪れた中島がどういう風に感じたか、その訳とはなんなのか!!

 

少しばかりレポートしたいと思います!!

 

先日、私の住む壮瞥町では

40年前に起きた有珠山大噴火を振り返るフォーラムと有珠登山会が行われました。

(こちらについてはまたレポートいたします)

 

洞爺湖有珠山ジオパークへの研修として

伊豆大島ジオパーク浅間山北麓ジオパークの方々が滞在していました。

 

フォーラムや登山学習会・・・その後私も会員の

洞爺湖有珠山ジオパーク友の会との交流会があり、

 

▼互いの地域のジオパークの紹介含め交流研修会を行いました。

 

次の日には洞爺湖中島散策研修と朝一で洞爺湖の七不思議の一つゼロポイントへ・・・

 

ゼロポイントへは洞爺湖有珠山ジオパークの火山マイスターとして活躍中で、洞爺湖で「かわなみ」というお宿も(現在改装中により休業しています)されている川南さんにご紹介いただきました。

▷川南さんは火山マイスターとして洞爺湖・有珠山周辺で活躍するほか 2015年6月7日のNHK 日曜討論 と言う番組にも出演されたり、様々な取材を受けたり、女将さんとしてだけでなく、洞爺湖有珠山ジオパークの火山マイスターとして全国的に大活躍されている私の憧れ的存在の方です!

 

 

そんな川南さんご夫婦のご案内で

「洞爺湖ゼロポイント」という場所に行きました。

 

▼実は洞爺湖のこの○印付近に浅瀬があり、人が立てるポイントがあるのです。

溺れた島=ゼロポイント とも呼ばれ、洞爺湖7不思議の一つになっています。

image

このポイントは中島の船着場と烏帽子岩(えぼし岩)を直線にしてギリギリ昭和新山と、ウィンザーホテルが見える場所がゼロポイントの目安と教えていただきました。

 

水深約1メートルでテニスコート1面分の広さほどでゴツゴツした岩石が広がっています。

岩石がもう少し高ければきっと他の島のように5つ目の島となっていただろうということです。

 

と・・・いうことで波も高く、気温も夏なのに低い超悪条件でしたが

「今日しかない!!」と思い

 

▼立ちました!幻の第5の島!約180メートルの山の上に立っています!

{60ECFF94-EA64-4BE6-8B99-7E9C7372A44E}

 

▼なんとなく足元の湖面の色が違うのがお分かりでしょうか??

{065AC74A-1A1E-4742-8D27-AD012E5395B2}

 

 

▼なぜ沈んだ島・・・ではなく、溺れた島なのか??

かたい溶岩が地上で冷えて固まっていく過程の

割れたあとから、かつてここが水中でなかったことがわかるそうです。

{C836B9B3-AA40-40C3-BBF4-C0F203CBFF9B}

 

 

と・・・いうことで、2年前には想像のできなかったすごい体験をしてしまいました。

 

こちらのジオガイドも受けられる旅館 かわなみさんですが、現在リニューアル工事中ですので、リニューアルOPENをお楽しみにキラキラキラキラ

来春、お部屋に温泉のついたコンドミニアム形式の宿がオープン予定キラキラ

湖畔の宿 かわなみ

 

このゼロポイントについてのツアー申し込みなどのお問い合わせは・・・

洞爺マリンさん

中央モーターボートさん までスマホキラキラ

 

 

船で中島を一周案内していただきまして、

その後、引き続き中島を共に散策させていただきました。

 

中島を案内してくれたのは、洞爺湖有珠山ジオパークの火山マイスターでもあり、

有珠山・洞爺湖周辺のネイチャーガイドもしています江川さんです。

 

▼江川さんも様々な活動をされていて私の憧れ的存在ですキラキラキラキラ

image

 

この洞爺湖のシンボル的な存在の中島ですが、たくさんの

「違和感」やら「不思議」が漂う特殊な島なんです。

 

まず、この洞爺湖がどうやってできたか??

ですが、11万年ほど前まで遡ります。

 

ここ洞爺湖は巨大な火砕流の噴火でできたカルデラと呼ばれる窪地に水が溜まってできました。

そして5万年前に洞爺カルデラのほぼ中央で中島火山群が活動を始め「中島」ができたと言われます。

 

私は以前中島に来た時にこんな木に会いました。

▼ものすごくこの子達は愛し合っているんだ!!と勝手に想像していましたが・・・

image

 

 

 

この中島は、例えるならば

砕いたクッキーの上にチョコレートコーティングをした特徴らしいのです。

 

▼イメージ的にはこんな感じでしょうか。

 

と、いうことで薄い土の層に木々は根っこを岩石や隣の木々に絡めさせて

立っているらしいのです。

しかもこの薄い層は火山灰が積もってできた層ということもあり、

木が根を生やすには弱い土壌となってしまうそうです。

 

そういうことから、倒木しやすいという特徴があります。

 

去年大型の台風が来た時に

風の通り道になった山と山の隙間の木々は見事に倒れました。

 

image

 

と言うこともあり、隙間風とでも言いましょうか・・・

冷たい風が通り、それらを感じられる「風穴」と言うポイントも至る場所にあります。

 

ある時の暑い夏・・・この隙間の前に鹿が涼んでいる姿を見つけこの風穴を発見したそうですが・・・

夏でも5度と言う冷たい風を感じられるのです。(ガイドの江川さんより昨日は-2.1度だったと聞きました!!)

これも中島の特徴です。

 

中島は洞爺湖から出ている遊覧船で宿泊はできませんが、実際に降り立ち

散策できる島となっています。

 

 

その散策道でも数々の倒木があります。

 

なんでこんなにも倒木しやすいのだろうと思っていたのですが、そういうことなんですね!!

 

特に散策道入り口を入ってすぐのカラマツとトドマツ林は植林された場所ということもあってか、原生している期に比べると弱いようです。

 

▼こちらが散策路入ってすぐのマツ林。

 

ここを歩くととてもふかふかしていますが、こちらは地元の高校生が台風で倒木のあった木々をウッドチップにして手撒きしたそうです。

 

以前この中島は沢山の鹿がいたそうで・・・

こちらの壮瞥町の移住サイトにも写っている鹿のように・・・

 

一時は300頭から多いときは400頭もいた鹿ですがこれだけ鹿がいたらいろんな問題が起きます。(増えすぎて食べるものがなく餓死してしまい半分ほど自然死してしまったこともあるそうです)

 

そもそもこの中島には鹿は生息していなかったんですが、観光目的で持ち込まれた鹿が増えに増え鹿の楽園になってしまったそうです。

 

問題は例えば、鹿の好む植物は全て食い尽くされてしまい、鹿が食べない植物だけが繁殖を始めます。

 

すると・・・

例えばパワースポットで有名な中島の大平原には

「アメリカオニアザミ」(ウィキペディアより)

 

が大繁殖しています。

 

茎にも花にも棘がありとても驚異的です。この棘・・・本当に痛いです。

こちらは在来種ではなく外来植物で、さらに特定外来植物ともされて駆除の対象となっています。

 

大平原に来てこれを見ながら「わあ、、、なんか綺麗」と…もちろん綺麗かもしれませんが、本来ならあるはずのない植物ということを知っているのと、しらないのとでは大きく違います。

 

このアメリカオニアザミは今大問題とされているんです。

 

タンポポの綿毛のようにタネを飛ばすため繁殖も広範囲になる上に

鹿や牛が食べないため、大自然に大繁殖をするんですね・・・

 

人が立ち入らないようなこのようなとこに外国のこんなトゲトゲ植物が大繁殖とは

実は異様な光景です。

 

鹿が食べきってしまったり、全く食べなかったりで、

この中島は鹿だけにシカツ問題が勃発中!!

 

島の植物の植生が変わってしまっている問題もあり、

現在では人の手により80頭ほどに調整されているようです・・・

 

こんな素敵な場所もあるんですよ!!

▼樹洞(枝が折れるなどして、樹皮がはがれ、木の内部が腐ってできる空洞)

image

 

▼人が入れるようなこのような空洞もあります!!

実際に入って伊豆大島ジオパークの方と木の妖精になりました!!

image

 

と言うことで、この洞爺湖有珠山周辺は本当に面白い魅力溢れるジオパークです。

 

ここに来てから、

「スピリチュアル」的な世界に興味があった私も

 

目の前に広がる世界に興味がうつり、

見るもの全てを感じ取り、そしてそこに在る世界を知ろうという意欲でいっぱいになっています。

 

スピリチュアルに陥る点であると思いますが、

あまりにも見えないところに関心が行きすぎて、大切なところを見落としがちになるということ。

 

以前の私はそういうところがありました。

 

それを変えてくれたのはやっぱりこの大地を踏み始めてからです。

 

なぜ?この洞爺湖や昭和新山の有珠山周辺がパワースポットと評されるのか・・・

 

この有珠山洞爺湖周辺では今もなお活動し続ける火山のある地域だからではないでしょうか。

 

そのため、その次の噴火に備えなければなりませんが、ここの地熱のおかげで

温泉が湧き出ていたり、堆積した火山灰や軽石が水はけの良い大地を作り農家さんが苦労しながらも作った様々な果樹園が美味しい恵みをもたらしてくれます。

 

壮瞥町では毎年果樹園が賑わっていますが、いちごやさくらんぼを食べた時に

今までこんなに美味しい果物は食べたことがないと言うくらいに感動しました。

 

それらの恵みを受け取ることもエネルギーが高まる一つではないでしょうか。

 

この洞爺湖も、中島も次の噴火でこの今見えている景色が一変するかもしれません。

 

何が起こるかわからない、しかもそれがいつ起こるかわからない。

 

この「いま」を楽しまなくて何を楽しむのか?

 

見えないところに視点を合わせ、「いま」を見えなくするのは

なんでなの??

 

そんな声が聞こえて来たような気がして来ました。

 

だからですかね、「この今の景色・・・絶対綺麗キラキラ」と思えば見に行きたい衝動にかられるのですね。

▼それが朝の5時でも・・・

 

2000年に有珠山で噴火が起きてから、17年が経過しました。

 

1977年に有珠山が活動し、有珠山は77年から78年の活動で新しい新山が誕生したりと大きく景色が変わりました。

 

しかし、たった40年で植生も回復しつつありその景色もまた変わって来ています。

 

そうして、地球は常に変化し続けています。

 

その生きている大地と常に呼吸を合わせ共に生きていくのがこの町の特徴だと思います。

 

壊れてもまた修復して始める。

 

山もこの町に住む人々も。

 

共に生きているのを感じたこの数日。

 

さて、私はこの呼吸に合わせて何ができるのか??

今一度自分に問う瞬間でした。

 

パワースポットと呼ばれる所以は・・・ここに住む人々の存在もあると

注目すべき点はたくさんあるのだと感じています。

 

image

昭和新山のある町壮瞥町から

壮瞥町 地域おこし協力隊 ながともかや でした。

洞爺湖有珠山ジオパークに是非お越しください!

▶️今日の壮瞥