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[ 第52回 ] みんなで「へ~んしん!」

雨~あ~め~

幼少の頃、雨が降ると団地内に咲いているアジサイにカタツムリを捕まえに行っていました。

アジサイって土の酸性度によって花の色が変わるんですよね。

ボクはアルコールを接種すると顔が赤くなります・・・。

さあ、キミの心の片隅にある「なつかしスピリッツ」を呼び覚ませ!

そして叫べ!「あの日に帰りたい」と…。

 

新たなブーム到来

 

「仮面ライダー本郷猛は改造人間である。彼を改造したショッカーは世界制覇を企む悪の秘密結社である。

仮面ライダーは人間の自由のためにショッカーと戦うのだ!」このあまりにも有名なオープニングナレーションで

始まる特撮番組。

 

そう、現在も続々と新シリーズが制作されている日本が誇るスーパーヒーロー『仮面ライダー』である。

ウルトラマンが巻き起こした怪獣ブームが一旦沈静化をみせていた昭和40年代半ば頃、

ピー・プロダクション制作の『スペクトリマン』(初期タイトルは『宇宙猿人ゴリ』他)、円谷プロ制作の

『帰ってきたウルトラマン』辺りを皮切りに、数年の沈黙を破り再び特撮番組が茶の前を賑わしだすと子供たちは

鬱憤を晴らすかのようにテレビに噛り付きブラウン管で暴れる怪獣達に熱を上げた。

 

後に「第2次怪獣ブーム」と称されるこの時期に、昭和46年から昭和47年にかけ特撮番組はピークを迎え、

特撮ヒーロー番組同士が同時間帯で重なるというビデオデッキなんてあるはずもない当時の子供達にとっては

死活問題以外のなにものでもない現象まで発生した。

 

そんなブームに、これまで巨大ヒーロー番組ではウルトラマンの円谷プロや他社に後れを取っていた感が

否めなかった東映が満を持して送り込んだのが『仮面ライダー』だった。

 

これまでのブームの主流であった巨大ヒーローとは異なる等身大ヒーローの登場に日本中の子供達は大熱狂。

作中で主人公が行う「変身ポーズ」がその真似しやすさから大流行し、学校や空き地には「へ~んしん」と

格好よくポーズをキメるチビッ子たちで賑わった。

 

この新たなブーム「変身ブーム」が世間に与えた影響は計り知れず以後の特撮番組の主流が巨大ヒーローから

変身等身大ヒーローへとシフトされるほどのエポックメイキングな作品であると断言できる。

 

人気爆発

 

そんな『仮面ライダー』も番組開始当初から順風満帆であったとはいえず、視聴率的にも思うほどの結果が出せなかったようだ。

改めて作品を観てもスタッフ達の試行錯誤の様子が画面を通して伝わってくる。

 

そんな苦戦に追い打ちをかけるかの如くスタッフ達を襲ったトラブルが、撮影中におこった主演俳優 藤岡氏は撮影続行が

不可能ほど重症であったため、数話分は映像の使いまわしは吹き替え、変身後の姿を増やすなど急増しのぎの苦肉の策で

お茶を濁すことができた。

 

しかしながら番組を継続するうえで必然的に主役交代を余義なくされ、新たに登場した怪しいカメラマン一文字隼人こと

2号ライダーの投入により番組の人気が上昇していくのだから皮肉なものだ。

「禍を転じて福と為す」とは正にこのこと。

 

もしここで番組が終了し2号ライダーが登場しなければ「仮面ライダーシリーズ」は誕生しなかった?と考えると

教科書に載っても不思議でない昭和の一大事件ですよ。ホント。

 

また、一説によると2号ライダーを登場させる際にライダー巨大化の案も出ていたとか・・・。

2号登場直前の怪人トカゲトロンが怪獣のような容姿をしているのはその辺の名残だろうか?

そう、『仮面ライダー』の魅力は、敵である悪の組織ショッカーにも溢れている。

 

優れた才能を持つ人間に、昆虫や動植物の性能を融合させた怪人達は、それまでのウルトラ怪獣とは

また違った格好良さがある。体のラインがより人間に近いためか、怪獣よりも現実味があり恐怖に感じてしまう。

あの着ぐるみの下から覗くスーツアクターの目も恐怖に拍車をかける。

 

番組の人気が上がる一方で問題も発生した。仮面ライダーを真似たごっこ遊びをして怪我をする子供が続出し

死亡者まで出る悲劇が起きている。

 

また、大人気だったカードのみを取ってスナックは捨ててしまうという問題が新聞等で報道され社会現象になった。

人気の代償なのか手放しでは喜べないこの様な状況は後年にも発生しています。う~ん、難しいですね。

 

 

 

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