満月と🐉 昇龍雲 


8月2度目の満月は、31(木)10:36のスーパーブルームーンです。

追記ーーーーーーーーーーーーーーー
スーパームーンは大体1年に1度〜の現象ですが、ブルームーンは約2~3年に1度しかないので珍しい現象だそうです。また、この2つが重なるのは大変珍しい現象で、次のスーパーブルームーンが起きるのは14年後の2037年だそうです。ーーーーーーーー

🐉 写真は、『ガーヤトリー・ジャヤンティー』の行が終わった真夜中、雲一つない綺麗な満月だったので、撮影しようとスマホを撮りに部屋に入ったわずか数秒後の間に、突如、昇龍の雲が出現していました。祝福がありますようにシェアしたいと思います。………

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31(木)のこの日は、『ガーヤトリー・ジャヤンティー』にあたる吉祥日で、その後、クリシュナの生誕祭(9月6日、7日)、ガネーシャ神の生誕祭(9月19日〜28日) と続きます。

インドやヨーガに関わる伝統では、秋に向けて霊的な大祭が催される神聖な季節です。

私はフルーツを少しいただいた後、断食して、ガーヤトリー・マントラ108〜を唱えてお祈りします。


『ガーヤトリー・ジャヤンティー』に関しては、以下の過去記事を参照してください。


皆さんに素晴らしい恩恵がありますように






人間王国と低位の王国


さて、個人的なお話ですが、ここ数年、私の住む地域では、夏の酷暑のせいか、昔はお盆頃から少しずつ増え始めていた鳴虫の声が、年々随分減って来ています。
このブログを始めた頃は、オーケストラのように大演奏、大合唱だったのが、ここ数年で急激に鳴虫の数が減り、今は、小さな可愛らしいコーラスという感じです。
特に、コオロギのあのコロコロと響き渡るもの悲しいような鳴き声を耳にすることがなくなってしまい、寂しく思って心配し、昨晩、天を眺めて「一体どうしたのだろうか?」と尋ねた途端、彼らの生存を教えてくれるかのように遠くでコロコロと澄んだ鳴き声が聞こえて来ました。その後も、玄関口で、離れた草むらから元気な声が聞こえ、ほっとして嬉しくなりました。

現在では、人間の居住環境優先、農作物のために使われている農薬や殺虫剤、除草剤などの使用で、生態系も昔と比べて随分と変わって来たのかも知れません。

生態系が崩れれば、食物連鎖に多大な影響を与え、農作物の収穫にも大きく関わって来ます。

調べたところ、意外にも、現在のモバイル、デジタル化の生活で、都市に張り巡らされたWi-Fiネットワークとスマホの影響により、昆虫の体内時計と免疫システムに甚大なダメージを与えているという研究結果が出ているようです。

人間の暮らしは、時代とともにどんどん快適になってきましたが、人間以外の生物たちは、その生存を主張することもできず、場合によっては嫌われながら、時代の流れに翻弄され、絶滅の危機に瀕しています。

兄弟姉妹の皆さんの中には、虫嫌いの方も多くいらっしゃるかも知れませんね。私も苦手な類はありますが、子供時代は、田舎育ちで自然と触れ合って暮らして来たので (珍しい黒アゲハの幼虫を連れて帰って母親に叱られたこともありました…)、我が家では、子供の小学生時代には、学校のプールからやってきたヤゴやマツモ虫、餌のアカムシ、弱って飛んで来たカブト虫類やら…. いろいろお世話してきました。皆姿は小さくとも個性があり、ユニークで、本能と生きる力に溢れたとても可愛らしい虫たちでした。

我が家では、(害虫はともかくとして…) 彼らの存在を敬って殺虫剤なども使わずに逃して共存しています。
今日も、外からお二方ほど訪問がありました(笑)。

いずれ、大師方の帰還となれば、人間ばかりでなく、低位の王国(鉱物・植物・動物界) も世界に認知されて敬われ、あらゆる環境が整い、真に豊かで平和な惑星となるのですが、それが一刻も早く実現されるように、人間のみならず、動物も昆虫も自然界がむやみに害されない平和な世界がやって来るように心から祈っています。


クリシュナ神と
啓典『バガヴァッド・ギーター』
さて、今回は、クリシュナ神の生誕祭にちなんで、クリシュナについての内容と、霊的叡智の精髄である啓典『バガヴァッド・ギーター』に関する内容をお届けします。

シュリ・クリシュナは、不朽の英知である『バガヴァッド・ギーター』のメッセージを世に送り出す、世に残すという目的がありました。

秘教を知らなければ理解不可能な真実ですが、クリシュナ神は、霊ハイアラキー(大聖・大師・覚者の一団) のリーダーであるキリスト・マイトレーヤ大聖の弟子でした。5千年前には既に覚者だったわけですから、数々の奇跡を行い、珠玉の霊的知恵と教えを人々に披露され、神格化されるのも至極最もな神性なる存在でした。

✴︎すべての大師・覚者は、長であるキリスト・マイトレーヤの弟子にあたります。


パタンジャリの『ラージャ・ヨガ・スートラ』A. ベイリー/D. K 覚者注釈、の中で、ギーターの著者であった聖仙ヴィヤーサの真理を裏付けるために引用された『シークレット・ドクトリン』と『宇宙の火』で述べられている一節がありますが、「4 神の子は輝き、美に満ちているため、見目麗しく、5 愛は魂の特性であるため、愛の中で喜び、すべての神の子らつまりマインドの子らは父の愛を明らかにし、」p298 
丁度、この一節を目にし、これらが、まさに見目麗しく、愛に満ちた神の子、神ご自身である主クリシュナの特性を伝えているかのように感じました。

わんぱくだけれど、誰もが魅了される愛くるしいクリシュナの幼少期から、徐々に神の御業(リーラ) を拡大し、大勢の人々を救う奇跡を行い、光輝く立派な青年となった美しくも神々しい、けれど素朴な牛飼いのクリシュナ、そして、壮年期には、厳しくも高貴な神の風格を現し、ヨーゲンシュワラ(ヨーガの主) となって人々に霊的指針を与え、輪廻の大海から父(主なる神)のもとへと人々の魂を救い出そうとする、その愛と光に満ちた生涯は、美しいマーヤー(幻) と奇跡に彩られ、現代のガッチガチの物理次元の時間軸の中で生きる私たちからすれば、ファンタジーや神話の世界そのもののような時代だったのかも知れません。

私たちの思考がより現実的であればあるほど、それが世界に反映して現象化されるのですから、神の啓示や奇跡のような超自然的な現象も、現代科学の発達した社会では大勢の人々に受け入れ難いことなのかも知れません。(しかし、奇跡も霊的科学である秘教を通して証明される業なのです)

古の時代のように電気も何もない、科学の発達していないのんびりとした時間軸の中で体験し、目撃された数々の奇跡の感動と驚きは、いかばかりだったでしょうか。

私たちの住む、この現実と呼ばれる集合意識で創り上げられた現象世界も、大聖・大師の帰還で人類が目醒め出すと、宇宙の兄弟の存在も明らかになり、戦争が放棄され、光や音、様々なテクノロジーによる発達した新文明の幕開けで、夢や映画のようにファンタジックに展開されて行くのですから、そちらが真の現実だということに気づくのでしょうか。まるでそれを承認するかのように、昨日、夕陽に照らされる黄金色のUFOが現れました。


マイトレーヤと仏陀

かつて、マイトレーヤがイエスを通してオーヴァー・シャドゥされたように、マイトレーヤは、クリシュナをオーヴァー・シャドゥし、世界教師としての役目を果たされていたのですが、現在、マイトレーヤの教えの中でも特筆すべき重要な内容が、5千年前の『バガヴァッド・ギーター』を通じて伝えられています。

(『バガヴァッド・ギーター』では、至高神クリシュナが、クル王パーンドゥの第三子でインドラ神の子でもある弓の名手アルジュナの御者となり、戦いの場に立つアルジュナに向かって、神へ至るヨーガの究極の霊的真理を悟します)

それは「無執着」です。

ギーターでは、執着から欲望が生じ、その欲望から怒りが生じ、迷妄の闇に陥って破滅すると伝えています。
(ギーター第二章・62、63)

仏陀も、「苦しみの根源は執着である」とし、「貪瞋痴(とんじんち)の三毒ー最大の悪」を説き、無執着の重要性を説いています。

霊的教師である偉大な先達らが、この無執着を説く霊的メカニズムをギーターでは、真我顕現(アートマンの確立、究極の境地への到達) に不可欠な要素として取り上げ、また、人間が、執着により正常な判断力を失い、精神的に混乱し、培って来た潜在的な知識や知性までもいかに容易く失ってしまうかを伝えています。

特に怒りの破壊的な性質は計り知れず、怒る人の血は汚れて逆流し、周囲に破壊的な波動をもたらし、本人の先祖代々五代先までの功徳を駄目にするほどだとスワミも注意されていました。世間一般では、怒りがもたらすこのような脅威的なダメージは知られていません。ですから、怒りを露わにする人は、知らずのうちに自分と周囲を傷つけて害を及ぼしているのです。

苦しみや損失に対する解決策としての無執着ですが、クリシュナは、さらに、ここで神への専念・専心によって自己の感覚器官、思考器官が統御され、智慧(叡智) が確立すると教えています。
(ギーター第二章・61)

そして、最終章では、神に専念、専心、全託することで与えられるヨーガの秘密の奥義が語られます。

私たちの人生は、時間とカルマの足枷に縛られていますから、個人の修行にも限界があり、これを上回る恩恵が必要になって来ます。そこで、クリシュナは「私の恩恵によって永遠不滅の境地に達し、神の栄光によって汝は最高の平和、永遠の境地に達する」(ギーター第十八章・62〜65) という恩寵を語っています。これは、秘密のうちでも究極の秘密であると説いています。ですから、レイジーな人々や不埒な人々には明かしてはならないとも忠告しています。

そして、信仰を抱き、不満を抱くことなく、それを聞くだけの人も、罪悪から解放され、〝善行の人々の清浄な世界(天界)に達する〟と伝えています。

この記事を読んでくださっている兄弟姉妹の皆さんは、真摯にご訪問くださる同胞ですから、この奥義をシェアいたします。ギーターと至高神クリシュナの祝福がありますように。

何事も実践するのは容易くなく、日々生活する上で執着していることすら気づかないことも多々あります。

それでも互いに、わずかなりとも前進して行くことができますように。人生においては、私たちの夢の実現も大切な要素です。そして、神の栄光も奥義も、これからも皆さんとともに分かち合って行きたいと思います。

私たちは、本当は神の奇跡の中で生きています。真実は、奇跡に彩られた魂の世界が現実(リアル) で、この物質次元が夢幻なのです。(無論まだ実感はありませんね)


「今、私は極秘の知恵を汝に語った。これをよく考え、汝の思うままに行動せよ。 これは私の最高の言葉、最高の秘密である。汝は私の最愛の友である。だから私は汝の幸福のために語る。」
(ギーター第十八章・63、64)

スワミ・プラバヴァーナンダ、クリストファ・イシャウッド共編、熊澤教眞/訳


ガネーシャ ・チャトゥルティー
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愛と感謝を込めて


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