K氏がVCを辞めるにあたって感じること | ベンチャーキャピタルでの徒然

K氏がVCを辞めるにあたって感じること

尊敬するあるベンチャーキャピタリストのK氏が、

仕事を辞められた。

大学卒業後、

公認会計士として大手監査法人で仕事をし、

その後独立系VCのG社でパートナーをされていました。


彼の仕事ぶりは徹底していて、

投資した企業に入り込んでいて、

実際にCFOをし、

実際の営業活動も行い、

効果的なアライアンス締結もされていた、

非常にアグレッシブな方でした。

抜群のパフォーマンス、

トラックレコードをあげていたのに、残念です。


最近のVCは、

最大手のJ社でも取締役をしなくなり、

楽に大きな投資ができるような

ファイナンスに力を入れているような傾向を感じます。


二番手のN社では、

できるだけ『効率的な投資』を指向しているようで

他のVCの決定を待ってから投資を決めたり、

ファイナンス総額の8割が集まらなければいけない条件を必須にしたり、

まるで、『銀行』のような手堅さ・リスク感覚になっているようです。

リスクのあるリード案件を毛嫌いしている傾向さえ感じます。


どうも業界のリーダー格の企業でも

志が低くなっているような気がします。


本来のベンチャーキャピタルは

リスクの高いベンチャー企業に対して

リスクマネーを供給することに

価値があるのではないかと思うのですが

だんだんサラリーマン化が強くなっています。


そのような中で、K氏のようなキャピタリストが

辞められるのは非常に残念。


とはいいつつも、K氏の今後のご活躍を期待します。