「磯野、ゲームやろうぜ!」
こう言ってきて「しようぜ」と言える間柄と、
「遊ぼうよ」
「んー」
となる間柄では遊ぶゲームの傾向が変わる。
前者はとにかく遊びたい、ゲームがしたい!と思っているので、有り体に言えばどんなゲームでもいい。
ゲームができれば良いので、求められるのはルールだ。
ルールに基づいて競いたい。
後者はまず何をするかから始めなければならない。選択肢がゲームの外になる。「野球しようぜ」となる可能性もある。この中からゲームに持っていくために必要なのは、フックだ。
「野球をテーマにしたゲーム」なら野球好きな中島だってやりたいと思うかもしれない。野球というフレーバーは中島にとって強烈なフックとなり得る。
そこから「どのゲームにする?」としていける。
つまり、前者は「で、これってつまり何を表してるの?(なんでこんなことする必要があるの?)」と言いたくなるような無味乾燥なルールだけのものでも、そのルールに基づいて競えるのなら良いんだ。
後者はそうならない。
だから「体験となる具体的なテーマ」があると嬉しくなる。マナー講師となって争ったり、ゾンビから逃げ回ったり、ごきぶりをおしつけたり、町を作ったり、レースをしたり、お絵描きをしたりすると、「たのしい!」となる。
もともと「ゲームがしたい!」という目的で集まったグループはホイストやらトリックテイキングやらで十分楽しめるが、後者はルールを聞いているとわけわかんなくなる。フックがないので何をするかがわかんないのだ。
「野球がテーマのゲームです」となると、「あー、これはピッチャーが球を投げるところね」とか、「犠牲フライのルールね」とかわかるので理解しやすくなる。
(野球がわかんない人にはどうしようもないけど!)
なのでノンテーマのゲームが開発されるのも十分なのだが、これを遊ぶのはなかなかむずかしい。というか、まず1回目で「これの面白さがわからない」となるのはそういうもののミスマッチが原因なんじゃないかな、と思った。
っていうつれづれなるままに終わる。
ちなみにボボボ連では「マナー違反をした人に『お下品!』とマナーを叩きつけるゲーム」とか「ゾンビから逃げるけどやつらは何度もよみがえってきて強くなって襲ってくるゲーム」とか作ってます。
https://bodoge.hoobby.net/games/elegants
https://bodoge.hoobby.net/market/items/5871
今制作中なのは「購買の最後のパンを取り合うゲーム」です。
ボビエポン(ボドゲエキスポ)にも出る予定なのでよろしくね!
ほんとにおわり。