2013年10月29日 Tue 雨
さて、これまで4回にわたって
書き綴ってきました、
「シンガーソングライターな頃」
シリーズですが、
いよいよ今回が最終回となります。
---<バックナンバー>---
シンガーソングライターな頃 Part1
シンガーソングライターな頃 Part2
シンガーソングライターな頃 Part3
シンガーソングライターな頃 Part4
---<バックナンバー>---
さて、前回では、
ある日突然、体が動かなくなった
ところまでお話しをしました。
まあ、これは、
動くは動くのですが、
何をするにも15分以上続けると
猛烈なだるさに襲われ、
体がすぐに横になりたがります。
ちょっと話はそれますが、
人間、本当に
やばい状況になると
鏡に顔が
映らなくなります。
どういうことかというと、
人間の視覚というのは
自分の脳が認識できるものしか
見えないようにできています。
体が極度にやばくなると
顔が本当に恐ろしいぐらいに
真っ白になるんです。
すると、そんな
いつも見慣れた顔でない
血の気の引いた顔を
鏡に映しても、視覚は
認識することができません。
当時の僕も同様に、
つらい体を起こして
ふっと鏡をのぞくと、
体はちゃんと映し出されますが、
顔だけなんか
見えないんです。
イメージとしては
のっぺらぼうが
鏡に映し出されている感じ
あるいは顔だけ切り取られた
感じです。
もちろん現実世界では
ちゃんと顔もありますし
鏡に顔も映っているのでしょうが
自分ではその変わり果てた顔を
認識することができないんです。
さあ、そんな状態で
死の淵をさまよった
といっても過言ではない僕は
さすがにもう病院行きとなります。
(その前に早く行けよ、という
ツッコミはなしでお願いしますね 笑)
最後にたどりついた
お医者さんは、精神内科でした。
いくら検査しても
どこも悪いところがなく
でも体の調子が悪い場合、
ほぼ精神の問題なんです。
僕自身、うすうす
気づいていましたが
なんというか、
プライドとか恥ずかしいとか
なんか、精神病であることを
どこか認めたくない自分がいたんです。
でも、さすがにもう
状況が状況でしたので
僕は、とうとう精神内科へ
足を踏み入れます。
もう先生と話をしていると
「つらかったね」
「無理しすぎてしまったね」
なんて言葉をかけられる度に
ボロボロと涙があふれてきます。
結果として、
自律神経の崩壊がメインで、
合併して、うつ的なものも
含まれており、
いわゆる精神崩壊の状態でした。
人間本来の
体の本能的・生理的な機能も
まったく正常に働きません。
その日に、
お薬をたくさんもらい
睡眠薬を飲まなければ
眠れない状態でもありましたので
毎日薬浸けの
生活が始まります。
そこからはもう
いままで身につけてきた
社会ステータスとか
積み上げてきたものとかが
ボロボロとはがれ落ちていきます。
これまで人生を賭して
のぞんでいた音楽も
もうやめざるを得ない状況でしたし、
仕事も
とてもじゃないですが
できる状況ではないので
退職しました。
いままで集めた
音楽関連のものも全て
売り払ったりして手放します。
ひきこもって
人付き合いもずっと避けてきた
ツケが回り、
僕がこんな状況に陥っていることを
知る人も心配してくれる人も
ほとんどいません。
お金も借金ばかりで
生活費もありませんでしたので
行く当てのない僕は
一旦療養のために
実家へ引き返します。
これまで20数年間
積み上げてきたものが
全て身ぐるみはがされたかのように
あっという間に、
失われていきました。
そこからは、もう
やる気も希望も未来も
本当に何もない状態で
何もしない日々が続き
毎日寝て過ごす日が続きます。
いま思えば、
よくカムバックできたなー
と、ここでも人間の強さ
というのを思い知らされますが
なんとか体調も戻り
無事、いまこうして
起業に向けて元気に毎日
奮闘できているわけです♪
めでたしめでたし
音楽人生の開始と終わりに
ついてのお話はこれでおしまいとなります。
ここからは、
本当にゼロからのスタートで
新しい人生が始まることになります。
なんだかんだで
音楽のはじまりから完全な終わりまで
約6年ほど費やしていますが、
ほんっとーーーーーーに!
多くのことを
学んでおり、
これまでのビジネス生活に
かなりの影響を及ぼしています。
音楽人生を経て学んだことを
まとめてみると、
ざっとこんな感じになります。
↓こちら↓
●時間をデフラグする
やることに追われて、無理だと感じたとき、
はじめて「時間の大切さ」に気づきます。
そうすると、
自分の時間の使い方を
振り返りはじめ、
自分が効率よく時間を使っていると
思い込んでいたことでも、
実は無駄な時間が
はびこっていることが多々あります。
●アイディア出しは曲作りで学んだ
アイディア出しは、
たくさん出せば出すほど、
煮詰まってきます。
そこからがアイディア出しの
本当の勝負なのですが、
アイディアをがんばって出すよりも、
アイディアが出る自分なりの仕組みを作る方が
もっと大事であることに気づきました。
ちなみに僕は、
情報のシャワーを浴びせると
自然とアイディアが
浮かびやすくなります。
●数をこなすことの重要性
自分で作った曲は、ひとたび完成すると、
ものすごい愛着が湧いてしまいます。
するとダメな点の客観評価や、
その曲を捨てるということが
できにくくなります。
作った曲が少ない時期ほど、
これが顕著に起きるので、
まずは1曲1曲への執着を我慢して、
数をこなすこと。
すると勘所も分かるようになるので、
作った後に「比較」をしながら
客観評価ができます。
●運がめぐってくるまで、諦めずやり続けること
結局、音楽は、
運命のイタズラによって
辞めてしまいましたが、
人生の鉄則というか、
「夜明け前は一番暗い」ので、
あの最悪の時期にもがくというのを辞めて、
乗り越える方法を模索して、
あの時期を乗り越えていたら、
僕は歌手になれていたような気がしています。
これは感覚値なので、違うかもしれせんが、
いずれにせよ、苦しい時には
辞めたくなる時期が必ずあるので、
どう乗り越えて
「続ける」ことが出来るか
が大事だと思いました。
●人と違うことをして目立つことの大切さ
ジェロさんの件もそうですが、
人があっと驚くことをやると
否が応でも注目を浴びます。
どれだけ実力があっても
知られていなければ何にもなりません。
ビジネスも一緒で、
いくら収益モデルが優れていても、
集客ができていないと
1円にもならないのですから。
●全部自分でやろうとしない
僕は、音楽人生では、
歌から入って、
作詞、作曲、DTM、編曲、
ピアノ、ギター、弾き語りと
どんどん幅を広げていってしまい、
結局どれも中途半端に
なってしまいました。
これは誰かにお願いする部分は
お願いするという発想がなかったからです。
餅は餅屋で、
自分はできることだけに集中したほうが、
いいものができますよね?
●方針転換は、いまやってることからの単なる逃げである可能性がある
歌から、曲作りに入ったのも
もしかしたら、
歌だけで勝負することへの
自信のなさによる
「逃げ」だったのかもしれません。
いつも壁にぶちあたると、
それを突破しようとするのではなく、
他のルートを探そうとする
自分がいつもいました。
時としていい場合もありますが、
それは逃げてるだけで
他のルートでまた同じような場面で
壁にぶつかることを
繰り返す危険性があります。
やっぱり壁にぶつかったら、
逃げずに立ち向かうことも
大事だと思いました。
●ダメなときは、もがけばもがくほど悪化するのでじっとしていること
これは、本当にそうだと思います(笑)
裏目の法則、とか
そんなような言葉が
あったと思いますが
うまくいかないときは、
うまくいかないと割り切って、
何もしない、
が重要なときがあります。
若いと、おかしいおかしい、
とさらに無理しちゃいますよね?
-。-。-。-。-。-。-。-。-。-。-。-。
という感じで、
まだまだ書けますが、
ざっと、こんな感じで
さまざまなことを学べました。
一つ言えるのは
本当に、人生って
無駄なことはないんだろうな
ということ。
もちろん
まだまだ僕は人生経験浅いですよ。
でも、当時無駄だと思ったこと
時間を浪費しているなと思ったこと
いま振り返ると
全部いまに活きてますし、
いまにつながっています。
音楽人生を精一杯生きたことで
いまの自分がいるし
いろいろな経験ができましたが、
日々全力でぶつかっていると
結果がどうであれ、
必ず未来に役に立つなー
と感じることができた6年間でした。
もう公で歌うことがあるか
分かりませんが、
カラオケとかで
歌を歌うたびに
僕はこんなことを思い出しています。
音楽もビジネスも同じ。
音楽でうまくいかなかったこと、
こうしたらうまくいってただろうな
ということを
その後のビジネス界に復帰してから
応用したら、
今のところ
ものすごーく
うまくいっています。
このおかげで、
起業への不安や恐怖心も
うすまっているのかなとも感じます ^ ^
以上、
「シンガーソングライターな頃」シリーズでした。