今日は事業計画の話。
出資をしてもらう前や
銀行に融資をお願いするとき、
地方公共団体に助成金を申請するときなど
どんな会社なのかを知ってもらうために
提出する書類には、
1「代表取締役社長の経歴」
2「会社概要」
3「事業計画書」
があります。
分類すると、
1が過去の話。
2は現在の話。
3が未来の話。
うちの代表が、
これこれこういうことをやっていて
会社設立に至り、
会社がいまこういう感じですよ、
と説明をすると、
「じゃあ、これからどうしていく予定なの?」
ということで必要になってくるのが
事業計画です。
実は、うちの会社が設立される前、
うちの代表は、米国で一足先に
いまの土台となる事業を始めていました。
その後、人材採用のことも考えて
日本に拠点を移し、
事業拡大のために日本で法人を立ち上げる時に
僕が呼ばれた、という流れになります。
設立時は、
代表取締役、取締役と僕の3人+アルバイト数名
でしたので、
まあ、何もありませんでした(笑)
オフィスすらなく、間借りをしていましたので
いま振り返ると、よくここまで大きくなったなと。
まあ、その話は、また別の機会にして。
先日ブログで取り上げた話ではないですが、
設立後、少しして、助成金の申請のため
僕が資料を集めているときでした。
私「あ、○○さん。助成金申請の申請のための資料集めているんですけど」
※うちの会社では、「社長」と呼ばず、「名字+さん」で呼ぶ文化があります。
社長「うん。どうしたの?」
私「事業計画書が必要みたいなんですが、DropBox探しても見当たらないんですよね。
どこに保存してあるか覚えてますか?」
社長「ないよ」
私「え?」
社長「事業計画書なんてないよ」
私「え?!」
社長「だって、無駄じゃん。そんなの作る時間。」
私「.....」
社長「?」
私「ですよねー」
ってわけで、僕が作りました(笑)
設立後、
数ヶ月経ってから初めて
当社の事業計画書が完成となったのです(笑)
「もちろん事業計画はあったんでしょ?」
と思われる方もいるかもしれませんが、
大まかな計画というか戦略はもちろんありました。
でも細かな計画ってないんです。
ここがけっこうポイントになると思いますが、
普通、一般的に
「綿密な事業計画がないなんてあり得ない」
という考え方が一般的です。
計画性がなく、勢いだけで始めて
あっという間に倒れてしまうベンチャーなんて
数知れず、です。
僕の昔の上司も
「事業計画を作るのが、
めっちゃくちゃ大変なんだから!」
と言っていました。
その反面、
「事業計画が煮詰まらなくて」
と、いつまで立っても起業できない人もいます。
また、事業計画を綿密に作りすぎて
計画通り行かないにも関わらず
計画に縛られすぎて、”変化に適応できない”
ということもよく聞く話です。
さて、うちは綿密な事業計画がありませんでした
そして、1年生き残りました。
別にどちらがいいか、というつもりはありません。
立派な企業さんは、やっぱりきっちりとした事業計画を立てて
すばらしい事業計画書があることでしょう。
そして僕たちもここまではうまくいっただけで
これからどうなるかなんて
誰にも分かりませんが、
事業計画に縛られない分
けっこう変化の連続でも、
その場その場に柔軟に対応できたとも思っています。
計画って、必ずしもその通りにいくものではありません。
もちろん事業計画もある程度のところで留めて
その都度、修正を加えながら
事業計画を適宜見直していく
という考え方もありますが、
僕らにとっては、
修正している時間が無駄です(笑)
で、あれば、
大枠の目標なり、ビジョンを決めて、
それに邁進するために
「目の前のことに集中し、柔軟に対応する」
の方が大切な気がします。
そして、今のところそれがうまくいっています。
いま、社内には製品の開発ラインが”8本”動いていますが、
こんな展開になるなんて、
今年の頭には全く想像もしていませんでした。
逆に、
「第1期で製品開発ラインを8本にする」
という事業計画を”立ててしまった”ら
どうなっていたでしょう?
「人材のとれ具合がよくないなぁ。
このままだと8本走らせることできないよ。
計画達成のために、ここはちょっと妥協してあの人材雇用するか。」
と、採用基準が下がってしまったり
「予想以上に既存製品の売れ行きがいいけど
開発ライン増やすためには、
既存製品のリソース(人材)を
新規開発ラインにまわそうかな」
と、既存製品がリソース不足となり、クオリティが落ち、
結果として、会社全体の売上が下がってしまうかもしれません。
人材のとれ具合だって、常に変わるし、
市場の状態だって変わるし、
資金の状態も常に変動するものです。
だから、僕たちは
「いまの状態で、どうすることがベストなのか」
ということに重点を置き
「その時、ベストな選択をする」
ことを大切にしてきました。
特に僕らのようなIT業界は
本当に変化が速すぎて、
しっかり準備して、さあいざっ!
なんてことをやっていると
すでに周回遅れ、ということになりかねません。
だから、
・大目標を立てる
・目の前のことに注力する
・決断スピードを早くする
・あとは流れにまかせる
僕らにとっては
これこそが事業計画なのかもしれません。