最近、うちの会社で
新しい製品のリリースがあり
ちょっとバタバタしていたのですが、
今日は、
それにまつわるお話。
うちの会社は、
ソフトウェアを開発するのが本業なので
売上のほとんどは
ソフトウェアにまつわるもの
となります。
すでにうちには
まあまあの人数が
いますので、
同時に何本も
製品ラインを動かして
同時平行で開発を進めるわけですから
各開発ラインに
担当プロデューサーというのがいます。
さて、最近製品リリースをした
チームの担当プロデューサーYさん。
彼は、うちではジェネラリスト型で
もともとはエンジニアとして
入社したのですが、
頭が良く、器用なので
いろーんな事ができます。
そのため、
今年の4月から
一本の製品を総合的に見る
”プロデューサー”に抜擢されました。
うちの業界では
”花形”とも呼ばれるポジションです。
開発会社だと
どうしても、エンジニアとか
デザイナーといった人が多くを占めるので
やっぱりこういった人たちって
スペシャリスト型なんです。
一つのことには、
ものすごく特化して
能力を発揮する反面
スキルがある意味偏っているので、
それ以外となると
途端に能力を発揮できなくなってしまう。
しかし、Yさんの場合は
エンジニアの知識があるのは
もちろんのこと
全体を見ながら
客観的な判断を下したり
運用まで器用にこなしてくれます。
うちのような
スペシャリスト型が
多い会社にとっては
貴重な人材なわけです。
そのYさんがいま、
落ち込んでいます。。。。
テンションが落ちています。。。
それはなぜか?
どうやら
先日、リリースされた製品が
思うように売上が伸びず
ショックを受けているようです。
4月に企画が固まり
そこからの勢いで
あれよあれよと
トントン拍子で開発が進み
ベータ版が完成したのが
7月です。
ものの3~4ヶ月で
一つの製品を
ほぼ完成にまで
こぎつけたわけです。
これは我々の業界でも
異例のスピードと言えるでしょう。
クオリティもよく
リリース前には
社内でもかなり期待されていました。
いや、
期待されてしまった
という表現の方が
正しいのかもしれません。
僕自身、
ちょっと期待がいきすぎだなー
というカンジはしていたのですが、
自分の感覚が間違っていて
もしかしたら、
期待ほどの爆発を見せるのでは?
という気さえしてしまっていました。
それがフタを開けてみると
......
まあ、ビジネスって
そんな簡単に
うまくいかないですよね?
さて、
ここでようやく本題ですが(笑)
これを
どう捉えていくか?
これが、
ベンチャー企業の
成長のカギを握ります。
ある経営者は、
「Yさんの、『失敗』」
と捉えるでしょう。
ある経営者は、
「Yさんの、『経験』」
と捉えるでしょう。
『失敗』と捉えるなら
その経営者は、Yさんを
怒らざるを得ません。
そりゃー、ベンチャーで
お金がない中、
貴重な人件費をはたいて
製品を作らせているわけですから
結果を出せないことを
そう簡単に、
「はい、そうですか」と
手放すことはできません。
気持ちは分かります。
でも、それを『失敗』として
怒ると、Yさんはもちろん残念がりますが、
まわりのスタッフも
「失敗すると、怒られるんだ」
という意識が芽生えてしまいます。
これって、あんまり良くないんです。
なぜなら、
社内において
挑戦することを、ためらう
という雰囲気が生まれてしまうから。
挑戦をためらいはじめると
各々が決断能力を
失いはじめます。
すると、
すべて他人任せとなり
仕事に自立性が失われていってしまうのです。
反対に、仏のような気持ちで
「Yよ、よい経験をしたな。
何が悪くて結果が出なかったのか
それを学び、次につなげるがよい」
と、長老的な発言を
Yさんにしてあげたらどうでしょう?
「期待に背いて、申し訳ないなー」
「給料分の働きができてないじゃないか」
「次こそ成功させるぞ」
と決意を新たにするはずです。
少なくとも、うちのYさんは
その資質が十分にある人間です。
ビジネス競争では、
実力だけで、結果が出るとは
限りません。
その時その時の
市場環境もあるだろうし、
もちろん絶妙なタイミングに
巡り会える『運』も必要になります。
しかし、
行えば必ず、
『得られるもの』
というもあります。
それは、
『経験』
です。
勝とうが負けようが
売りようが売れまいが、
必ず、『経験』という資産は
本人たち、ひいては会社自体に
積み重なっていきます。
何度も何度も
失敗したとしても
そのウラ側では
どんどんどんどん、
『経験』といった
目に見えない資産が
積み上がっているわけです。
それを信じられるかどうか。
信じられるのであれば
例え失敗したとしても
『経験』が積み上がったと
プラスにとらえることができます。
Yさんは、『失敗』したかもしれませんが
大きな『経験』もしました。
その大きな『経験』をもとに
次はきっと、
大きな『成功』をもたらしてくれるはずです!