人物・設定はコチラ↓
吸血鬼の女王リタ(左)「刑事がゴードンに似た男の写真を持って訪ねて来ただと?」
あすか(右)「うん。咄嗟に知らない人だって言っちゃったけど」
女王「人間に知られてしまったのなら仕方がない。実は、ここ最近、クラブで若い女性ばかり何人も血を抜かれて死んでいるのだ。あの奔放なゴードンが怪しいとは思っていたが、決定打がなかった。問いただしてみる。奴は私に嘘はつけない」
あすか「もし、ゴードンが犯人だったら?」
女王「制裁する。吸血鬼の世界でも殺人は許されない」
あすか「制裁って……」
女王「ここ300年からの欧州由来の吸血鬼は日光でもクイでも死なない。封印する」
女王「この街で暮らしていくためには、ゴードンのような好き勝手な生き方をする仲間がいては困るのだ。吸血鬼が人間を虐殺するようなことがあっても、その逆もあってもならない。もう今はそんな時代ではないのだ」
あすか「エリックが独りぼっちになる。ゴードンはかれの初めての家族なんだ」
女王「なお悪い。エリックまで残酷な吸血鬼になってしまう。引き離さなければならない」
あすか「エリックの面倒は誰が見るの?」
女王「お前は誰よりも強い”気”を持つ、我々の命の源だが、家畜ではない。だから友として忠告する。狂った吸血鬼に同情するな。ゴードンはお前から見れば友達の庇護者だが、人間から見れば恐ろしい悪魔だ。我々の仲間から、もうそのような者を出してはならない。大昔の伝説の吸血鬼とは違うのだよ」
あすか「エリックにどんな顔して会ったらいい?私、恨まれちゃうよ」
女王「お前からの情報だとはかれには伝えないし、かれの面倒は我々が見る」
女王「ゴードンは富豪だったから、彼を失うのは我々にも痛手だ。しかし掟を守らねば、我々は人口爆発しているような国へ行って血を漁らねばならない。私は文化的な生活をしたいのだ」
あすか「もし犯人じゃなかったら?」
女王「あれは吸血鬼の仕業だ。ゴードンのような者が他にいるとしたら、仲間総出で探して封印する。だがゴードンもいつかは同じ運命だろう。おまえは友が大事だろうが、死んだ人間にも友や親がいたのだ。人の心を忘れるな。我々は人間の亜種だが、おまえ達は人工的に作られた我々の亜種なのだ。油断すればお前達も人間として暮らせなくなる」
了くん「あすかっちはおれが見てる」
女王「この子がエリックとゴードンのもとへ行かないよう頼む」
あすか「今日、学校の授業で環境問題やったんだ。それで、どうしても二酸化炭素排出規制に反対するグループがあって……怒らせないようニコニコして説明したら『笑顔のグレタ・トゥンベリ』って言われちゃった」
了くん「ああ、彼女はそういえば怒ってばかりだよね」
了くん「あすかっち、ニコニコして怖いこと言ったんだ」
あすか「キッチンで手を洗おうとお湯を出すたびに、お風呂を沸かすたびに、冷暖房をつけるたびに、人類は破滅に近づくんだよって言ったの」
了くん「いや、それ我慢するのは人間には無理だ」
あすか「節電しないと地球が滅びちゃうからね」
あすか「エアコンやお湯を節約しよう」
了くん「あすかっち、おれ達は温度を感じにくいけど吸血鬼じゃない。冷房をつけなければ熱中症になるし、暖房をつけなければ風邪を引く。そこは人間と変わらないんだ。エリックをうちに置くことは出来ないよ」
女王「犯人はゴードンではなかった。非常によく似ていたがね。アメリカから来た別種のマニトゥという吸血鬼だった。銀の弾丸であっさり灰になったぞ」
あすか「よかった」
女王「よくない。いずれエリックとゴードンは引き離す。ゴードンはいつか掟を破ったらすぐ封印する。エリックも悪い影響を受けているだろう。教会に通わせて、地域住民と絆を持たせるつもりだ。ところで、疲れたから”気”を分けてもらおうか」
================
立浪警部があすかっちに見せた写真の人物はゴードンではありませんでした。まずは安心したあすかっち。
エリックやゴードンは結城大和と違って普通に人間の食事が可能であり、日光も十字架もにんにくも銀の弾丸も効かない吸血鬼です。
エリックはゴードンの奔放な生き方に憧れていましたが、ゴードンは手当たり次第若い女の血を吸いまくってHIVやB型肝炎を感染させるなどして、迷惑をかけているのです。吸血鬼の女王リタはその後始末に忙しい毎日です。
ゴードンを慕うエリック。
自由奔放なゴードン。
富豪なのでジルコニア協会の世話にはなっていない。
いつもフォロー・イイネ・コメありがとうございます。
本日もお越しいただきありがとうございました。
また明日も来てね。


















