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11月。カミオムツさんのカレンダーもあともういっぺんめくったらおしまい。
藤村博士「おかしいな……ドレーンから血腫が排出されない」
藤村博士「高峰さーん」
あすか「はい?」
藤村博士「高峰さん、血腫が排出されないのはゼリー状に血液が固まっているせいだと思われますので、開頭術に切り替えます。全身麻酔になりますが、そんなに大きく開けませんので恐がらないでください。必ず目は覚めます」
あすか「え?こわい」
麻酔科医「麻酔入ります」
藤村博士「高峰さん、聞こえますかー?」
あすか「早っ。もう終わった?なんか喉痛い」
木村さん「挿管したので喉に傷がついたかもしれませんね。もうすぐお部屋に帰れますよ。1時間ぐらいしたらお話しも出来ます」
了くん「今回、前より時間かかったな」
あすか「眠ってる間全然分かんなかった。あっという間で」
了くん「血腫がゼリー状になってたんで、途中から開頭に切り替えたんだって」
あすか「うん、うっすら覚えてる。あと、ふらつきとかボーッとしたのとか、今ぜんぜんない。頭は痛いけどすっきりしてる」
了くん「こんなに喋ってて大丈夫なのか?」
あすか「いいって言われた」
了くん「パーティーの最中に倒れなくてよかったな」
あすか「うん、楽しかった。頭痛始まったのパーティー終わってからでほんとラッキー。でもまた了くんに付き合わせちゃったね」
了くん「どうせ休みだったから家にいても暇だし、いいよ」
あすか「みんなどうしてるかな」
了くん「さっき電話してきたよ。今日はうな重出前したってさ」
あすか「チクショー」
あすか「明日のご飯が楽しみだな」
了くん「どうせおかゆしか出ねーよ」
あすか「ねえ、ここ個室?」
了くん「大部屋は満床なんだって。前にも言ったかもだけど、病院側の都合で個室になった場合は個室もタダで使えるからさ。今晩はおれもこの部屋に泊まるけどな」
あすか「去年みたいにいびきかかないでよ」
翌日。
あすか「血腫きれいになくなったってさ。あとは頭のホネがくっつくの待つだけ。カルシウムウエハースもらっちゃった。なんで若い私が慢性硬膜下血腫になったか分かった。ジルコニアにはこの病気多いんだって。大抵自然に治るんだけど」
了くん「へー、なんでだろ」
あすか「血液サラサラな人に多い病気らしいね。だから大酒飲みとか、ワーファリン飲んでる人とかの年取った男性の病気なんだ」
了くん「血液サラサラな人がかかるなら、あすかっちの血腫が固まってたのはどうしてだろう?矛盾してるぞ」
あすか「何にでも例外はあるんじゃないの」
了くん「答えになってないなー。とりあえずおれ達は血栓に関する病気にはかかりにくいと考えていいのかな」
あすか「我々はもともと病気になりにくいから。でも、きみの姉弟愛は嬉しいから、病気も悪くないもんだね」
了くん「病気にならないでくれるほうが姉弟愛減らないよ」
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面と向かって「姉弟愛が嬉しい」なんて言われて恥ずかしい了くんでした。本当は、了くんはあすかっちがとても心配でした。通常、慢性硬膜下血腫の手術は局所麻酔です。それが、開頭手術に変わって全身麻酔になったと聞かされたらびっくりです。
この血腫は再発しやすいと言われていたので、どうなることかドキドキしないはずはありません。それでもあすかっちが楽しいパーティーに出られたあとでよかったなと、了くんは思うのでした。
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