ツヨシ「これでこれまでぼくらが体験してきたころすべて、記憶を共有できたわけだけど…。なかなか生々しいよね」
久美子「あすかっちの体験は厳しかったわ。アタシなら壊れちゃいそう」
ツヨシ「も~びっくり。ぼく、次の模試いい線行きそう」
あすか「私はピアノが弾けるようになった」
久美子「アタシの歌唱力を引き継ぐ人はいないの?」
了くん「おれの介護のやり方共有したのは?…だれもいなかったのか」
ツヨシ「記憶はあるけど、無理」
了くん「無理じゃねーよ、出来るだろ」
久美子「了くん、ただ見てるのと実際にやるのとでは大違いなのよ。アタシもあれは無理だわ」
久美子「あと、年齢の情報どうする?アタシは中3から高1の記憶を持ってる。これ共有したけどピンとこない人もいるんじゃない?」
あすか「私は受験生の生活とか、高校の情報の予習が出来てよかったと思うけど」
あすか「もうとっくに頭の中に入ってる勉強だけど、情報が変わったのもあって役に立ちそうだよ。高校は数学難しいよね。でも、なんとかなりそうだ」
了くん「介護やってる情報共有したろ?できるはずだよ」
あすか「できるけど、お金が欲しい」
了くん「将来、母さんとお祖母ちゃんどうするつもりだよ」
あすか「できる人間がやる。私は今は小説と料理と買い物しかできない」
久美子「ゴミの分別とゴミ出しぐらいならできるわよ」
ツヨシ「ぼくはピアノレッスンだけでいっぱい」
了くん「介護はおれのワンオぺ?人手足りないよ」
久美子「アタシ達、了くんよりやること多いの」
了くん「中2から高2までのおれの記憶、共有したろ?」
久美子「したわよ。それで出た結果がこれ」
了くん「…」
久美子「あすかっち、実の母親なのに」
あすか「小説のネタにはなりそうだけど、それだけってわけにはいかないな」
久美子「誰もノンコ叔母さんの面倒は見たくないってこと?」
あすか「その時になってみないと分からないよ。でも、要領は分かったし、どこに連絡すればいいとかも知ったから、いざというとき困らないと思う。お祖父ちゃんの時よりラクじゃないかな。久美子ちゃんもそれ身に着いたでしょ」
久美子「結局、誰が面倒見るのよ」
あすか「全員で。せっかく全員ノウハウは身につけたんだし。でも、お母さんはまだ大丈夫だよ、杖あれば歩けるから。それにお祖母ちゃんはお母さんより長生きしそう。どこも悪いとこないもん。私、冬休みに介護のバイトやろうかな」
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パラレルワールドに吹っ飛ばされる危険が治まり、次元のひずみと”気”が安定したところで、記憶の共有を行った4人。
内緒ごとがほぼなくなったという恐ろしい結果を、本人たちは全然気にしていません。今のことで精一杯だからです。
さすがにあすかっちのように小説を書く能力を身につけたのはいなかったようです。これは記憶というより思考パターンだからでしょうか。記憶が同じでも性格が違うのですから当然といえば当然ですね。
料理はできる子とできない子に分かれるでしょう。
久美子ちゃんのような歌の歌い方は、やりかたを覚えても声質が違うので、これも替えが利かないでしょう。
以前、ねぎっちょが「あなた方4人が一緒にいるためにパラレルワールドがある」と言っていましたが、それは生まれつきの不死者「ダイヤ」の女性の出現によって反故になったのでしょうか?
カミオムツさんの手作り紙粘土和菓子。
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