幸せな木村さん | 高峰明日香の明日はどっちだ!

高峰明日香の明日はどっちだ!

お人形劇場。永遠の時を生きる「ジルコニア」の少年少女たちの日常と夢と愛と悩みがドールによる劇場で石神井公園・池袋・新宿を舞台に繰り広げられます。闇深いです。コナン時空です。1/6ドール(ジェニー・リカ・バービー・六分の一男子図鑑等)注意:PG12

――脳神経外科でオペ室の担当だった木村さんというナースが、ヒモの研修医に捨てられた時は妊娠していた。ヒモは専門医になった途端、同期の女医に乗り換えたのだ。木村さんは病院を辞め、ひとりで子どもを産んだ。しばらくして別の病院に仕事復帰して、うちを訪ねてきた。

 

木村さん「そりゃ、最初は悔しかったよ。周囲からも嫌なことをいっぱい言われた。でもこの子が生まれたときは嬉しくて嬉しくて。あたしずっとお母さんになりたかったの。どんな赤ちゃんでも育てていこうって決めたんだ。子どもって可愛いよぉ」

 

――数年後、彼女はまた訪ねてきた。

木村さん「慰謝料とか養育費とかほんと要らないわ。あの子授かっただけで充分、これ以上は罰が当たる。あの子とってもいい子でね、勉強出来るんだ、医者の遺伝子ってスゴいね。あたしオペ室のナースだから、そこそこの学校行かせてあげられるよ」

 

木村さん「息子ね、『一緒になれなかったお父さんのこと好きだった?』って聞くんだよ。聞かれるたび、あたし『今でも大好きだよ!』って答えるの。そうすると息子笑うんだよ」

 

木村さん「あたし、幸せだよ」

 

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木村さんの息子は、その後国立大の医学部へ入りました。