響ママ『もう響に電話してこないでください。響はもう台所になんて立てないんです。それに、本屋にあなたの小説が並んでいるのを見るのが辛くて行けないんですよ。あなたと和解したって、もとの響じゃないんです。好きだったことが出来なくなってしまって、どんなに辛いか分かりませんか?そっとしておいてください』
あすか「え……」
響ママ『気まぐれに親切にしたところで、あなたのやったことは消えないんですよ。響はこれからもずっと、辛い思いを抱えて生きていくんです。あなたには本当なら、一生苦しんでほしいですよ。でも、私達だって鬼じゃないですからね。あなたのような人を必要以上に叩いて喜ぶ趣味はありません。腹は立ちますけど、あとはネットの人達の好きなように放っておきますよ。そこからはあなたの問題です。さよなら』
あすか「待っ……」
久美子「これ以上はやめましょ、アンタの手には負えないわ。形だけでも終わりになったんだから、もう追わないことよ」
あすか「うん……」
久美子「SNS見るんじゃないわよ。ましてや書き込んだりしないのよ。グループLINEも全部やめちゃってやり直しましょ」
あすか「……うん」
奈緒「作家の人と同じクラスにはなりたくないよねえ。私達のことをネタにして稼いでいそうでイヤだよ」
A子「ねー」
真夏「あすかっち、行こう」
あすか「うん」
薫「あっちで話しましょ」
奈緒「委員長、今日の学活はパワハラ問題にしましょう」
ツヨシ「内田(奈緒)先輩って、あすかっちのクラスだよね?あすかっちと同じく、筑波大附属高受験したいらしいよ」
あすか「あ~……それでネチネチ嫌なことしてくるのか。聞こえよがしに嫌味を言うんだよね」
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奈緒ちゃんはあすかっちと志望校が同じなので、あすかっちの邪魔をしようと思ったようです。しかし奈緒ちゃんはイマイチ学力が足りません。
響ちゃんのママとは形だけの和解。あすかっちの謝罪は受け入れられませんでした。