あすか(右)「日本企業は30年間も業績をごまかして社員を欺き、内部留保金が莫大な額になっているにもかかわらず、ベースアップしてこなかったんだ。収益が史上最高になった年も空気だけで人件費を極端に低く抑え、購買意欲を削いだ罪は重い!断固賃金を引き上げるべし!」
久美子「へー」
ツヨシ「ごめん、あすかっちが何言ってるか分かんない」
了くん「一般企業って大変なんだよな」
あすか(右)「みんな反応薄~い」
久美子(中央)「だってあすかっち、ここにいるみんなは背広組でも製造業でもないのよ。芸で身を立てている身だもの」
了くん(左)「おれは実は芸じゃないとこに勤めてるんだけどね。時給500円で厳しいけど色々勉強になるから」
あすか(右)「え?バイト増やしたの?どういうとこ?」
了くん(左)「介護施設。最初は力仕事だったけど、今はお世話もさせてもらってる」
久美子(中央)「何か大変そう!なんで黙ってたの?」
了くん「続いたら言おうと思ってたんだ」
久美子(右)「アンタにそういうの出来ると思わなかったわ!」
了くん(左)「冬は猟が解禁だから猟行くけど、今年初めから休み利用して介護施設に通ってる。最初は無理だと思ったけど、慣れたら出来るもんだね。職場ではおれ、結構愛されてるよ」
あすか「えら~い。了くんお世話やってんだ」
ツヨシ「了くんがやらなさそうな仕事……」
了くん「冬は猟で動物の命を取る仕事だからな。禁猟期間はお年寄りに少しでも長く楽しく生きて過ごしてもらうお手伝いをしたい。大変だったけど、この仕事しておれ、だいぶ自分の考えをアウトプット出来るようになったんだ。コミュニケーション能力が向上したと思う」
あすか(右)「そういえば了くん喋るのもうまくなったね」
ツヨシ(左)「なんかムカつく~」
久美子(左)「アタシ次の舞台のことしか考えてなかったから、そういうのも想像してなかったわ。了くんもお仕事で自分を磨いてたのね」
あすか(右)「私、お金ばかり気にして恥ずかしい」
ツヨシ「一番定収入ないの、ぼくか……CD売りまくろう」
久美子(中央)「今日のお団子と抹茶大福、あすかっちが作ってくれたのよね。みんな何かしら役立つことやってるんだわ」
了くん(左)「これ旨いよね。やっぱりこどもの日は和菓子だな」
あすか(右)「うん。今度おうちカフェやる時はこれもメニューに加えようと思うんだ」
アルフレッド「末恐ろしいこどもたちですな」
あすかっちが買ってきた兜のアップ↑
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「こどもの日」の子供らしからぬ会話のあすかっち達。
ツヨシくんが一番稼ぎがないようですが、みんながんばっています。