あすか「私ぐらいの歳の男の子集めてくれってなんで?」
編集部のナタリーさん『呑み会するのよ。高校に落ちそうな子いない?合格させてあげるから連れてきてよ』
あすか「未成年に呑ませるなんて正気を疑うよ。高校合格を餌に何を企んでるの。学校関係者にパイプでもあるの?」
ナタリーさん『校長と呑むのよ、内緒で』
あすか「呆れた校長だな」
ナタリーさん『なるべく可愛い男の子がいいのよ。あんた美形の知り合い多いでしょ』
あすか「可愛い男の子がいい?その校長、女?」
ナタリーさん『ううん、ゲイよ。面白い話してくれるわよ』
あすか「え?まずいよナタリーさん、そういうことの片棒担ぐのは。今ジャニや吉本で揉めてるっていうのに。絶対お断り」
ナタリーさん『そんなんじゃないわ、ただ一緒に呑むだけよ』
あすか「私が手ぇ後ろに回っちゃうじゃない!」
百鬼丸「(可愛い男の子……ぼくのことでしょうか♡)」
あすか「私の動画のチャンネル登録数、知らないわけないでしょ。全国中にバラすよ」
ナタリーさん『使えないわねー、融通利かないんだから』
あすか「あー、びっくりした」
あすか「なんかムカつくから書いちゃおう」
百鬼丸「(ぼくを呑み会に連れてってほしかったです)」
ナタリーさん「ふーん。ゲイの編集者とBL作家の男性、凄いテーマね。表現も生々しいけど、想像だけでよくこれだけ書けるわね。本来、男のBL作家なんていないけど、これ読んでるといそうな気がする」
あすか「それだけさっきはモヤモヤしたの。だからプロット思いついたんだけど。書いてみたら一気にガーッと出来ちゃった」
ナタリーさん「ハハハ、これ面白いわねー、あんた最高」
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みんなあれこれ言うけど、芸能界等に限らず、大人の世界はそういう力関係だから。
あすかっちとナタリーさんはほぼ対等の関係だから、あすかっちは断れるけれど、下の人は可哀想なんですよ。だからこそ、やっちゃいけないことはダメなんです。