帰ってきた花織ちゃん? | 高峰明日香の明日はどっちだ!

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お人形劇場。永遠の時を生きる「ジルコニア」の少年少女たちの日常と夢と愛と悩みがドールによる劇場で石神井公園・池袋・新宿を舞台に繰り広げられます。闇深いです。コナン時空です。1/6ドール(ジェニー・リカ・バービー・六分の一男子図鑑等)注意:PG12

花織ちゃんのそっくりさん(右)「だからぁ、花織じゃなくて薫だってばぁ。あすかっちって変な子~。そんなに薫に似てるの?」

あすか(左)「姿も話し方も仕草も、生き写しだよ、転校生」

薫「ふーん。薫は緑中学、初めてだよ。あすかっちとも初めましてだし」

 

薫「でも、その花織ちゃんって子にいい思い出がないんじゃ、薫と顔合わせるのつらくない?」

あすか「別人ならつらくないよ。きみお兄さんいる?」

薫「ブー。お姉さんならいる」

あすか「やっぱり違う人なのか。パラレルワールドから来たのかな。クラスのみんなも、誰もきみのこと知らなかったもんね」

 

薫「もしかしたらあすかっちのほうが、パラレルワールドから来たんじゃない?そして薫と逢う運命だったんだよ」

あすか「もしかしたらね」

 

薫「や~、SFみたい!面白~い!そうだ、薫も運命の出逢いだと思うことがあるの。転校してきて、ツヨシくんと目があった時、薫、ツヨシくんのこと大好きになっちゃったの」

あすか「花織ちゃんもツヨシくんと付き合ってたよ」

薫「その花織ちゃんはきっと、薫と入れ替えにパラレルワールドへ行ったんだよ。薫、ツヨシくんと両思いになりたいな。最近雑誌で読んだんだけど、好きな人の持ち物を使って両思いになるおまじないあるんだって。あすかっち、ツヨシくんがここに住んでるなら、お願いして何かもらってくれない?」

 

あすか「きみのルックスなら、ツヨシくんのほうから声をかけてくるよ。ツヨシくん惚れっぽい面食いだから、おまじないなんて必要ないって」

薫「本当?でも一応気持ちは伝えたいな。あすかっち、それとなく言ってくれる?」

あすか「いいよ、変なヤツだけど真人間にしてやって」

 

あすか「念のため訊くけど、薫ちゃんはスクールカーストの女王だったことはないよね?」

薫「ないよぅ~。薫、そういうの苦手だもん。花織ちゃんがそうだったんだね」

あすか「……うん」

薫「薫と似てるのは表面だけだね」

 

薫「でも、クラスの男子が2人もここに同居してるなんて、少女漫画みたい!ときめかない?」

あすか「ツヨシくんは実はものすごく遠い親戚で、了くんは弟だよ。ときめきようがないよ」

薫「それでも素敵だなぁ。美形が身内だなんて」

あすか「ツヨシくんのことは応援するよ」

薫「嬉しい!」

 

あすか「上手くいったら、そのネタで小説書かせてよ」

薫「もちろん。でもあすかっちって、ほんとに『方舟のユダ』書いた人?」

あすか「うん。そうだよ」

薫「小説を書くってどうやるの?」

あすか「書き出しとオチを先に決めて、真ん中埋める」

薫「真ん中埋めていく作業なんだぁ、へー」

 

薫「あっ、ワンコだ。可愛い」

百鬼丸「(くんくん、うるち米の美味しそうな匂いがします、がうがう)」

あすか「柴犬が百鬼丸で、ビーグル犬がビーちゃんだよ」

 

薫「いいなー。うち、ペットいないんだぁ。団地だから」

あすか「やっぱり花織ちゃんと違うね。彼女はカナリヤ飼ってたし、一軒家だった」

薫「やだー、カナリヤだなんて、その子昭和!」

 

薫「今日は楽しかったぁ。薫、新しい学校不安だったけど、あすかっち達と知り合いになれたから安心したよ。また遊びに来ていい?」

あすか「うん、喜んで。今度は手作りのお菓子振る舞うよ」

 

薫ちゃんが帰ったあと。

久美子「なに寝言言ってんのよ、あれどう見たって花織ちゃんじゃない。苗字も一緒なんでしょ、立花って」

あすか「木へんの橘だよ。字が違う。タカラヅカみたいだよ」

久美子「読み方同じでしょ。パラレルワールドから来たとしても同じ人間だわ」

 

久美子「油断してんじゃないわよ。あのスクールカーストの女王にはアンタ大変な目に遭ったんだから」

あすか「それも薫ちゃんじゃないよ。私達だけパラレルワールドに来たみたいだ」

 

あすか「コラ――、百鬼丸!スカートの中に入るな!」

 

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あすかっちのクラスに転校してきた薫ちゃんは、以前いた花織ちゃんにうり二つで、話し方もそっくりでした。ですが、誰も花織ちゃんのことを覚えていませんでした。と、いうより知らなかったのです。あすかっちと久美子ちゃんは、いつの間にパラレルワールドにいたのでしょう?