あすか(右)「さ、召し上がれ」
マクレーン妻(中央)「まあ、美味しそう」
マクレーン(左)「おい、おれと女房で待遇が違うじゃないか」
あすか「ああ、奥さんはフルーツケーキの方がいいんじゃないかと……」
マクレーン妻「はい、ひとくちア~ン」
マクレーン「ア~ン」
マクレーン妻「美味しい?」
マクレーン「うん」
マクレーン妻(右)「美味しい~新婚時代を思い出すわ」
マクレーン(左)「前はよく外食したが、おれが仏像喫茶を開いてからはずっとまかないメシだったから、この味はいいな。本店でもこれ出したいぜ」
あすかっちの声「よかった~」
マクレーン妻「うちの栞里にも一切れ持って帰りたいわ」
あすかっちの声「あ、ドライアイスありますよ」
マクレーン妻「ありがとう、お願いするわね」
あすか「んじゃこれもメニューに加えよう」
マクレーンの声「本業の寺も檀家が少ないから節約ばかりでな。女房も結婚前は毎月美容院に行ってたのに、最近は鬼太郎みたいな頭だよ」
マクレーン妻の声「誰が鬼太郎よ、髪の毛針を飛ばすわよ」
あすか「だったら、こういう感じのポスターに『あなたに安心を。撒蓮寺』みたいなロゴ入れて店頭に置いたら?印刷こっちでやるよ」
マクレーン「なんか恐ろしげな画だな」
マクレーン妻「あら、アルノルト・ベックリンの絵画じゃない。この絵、描かれた当時すごく人気だったのよ、鎮魂の意味があって。そのアイデアいいわね」
あすか「檀家募集にはぴったりでしょ」
あすか(右)「いま冷蔵庫から栞里ちゃんのケーキ持ってくるね」
マクレーン(左)「おう。ホットケーキも旨かったぜ」
マクレーン妻(奥)「よかったわ、お寺にも仏像喫茶にも光が見えてきたわね」
久美子(左)「マクレーン達帰ったの?」
あすか(右)「うん。夫婦っていいね」
久美子「あの夫婦のところは特別なのよ。奥さん新婚時代からあまり変わらないのね、綺麗ね」
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ここんとこ憂鬱だったので、明るいお話を書きたくてこれを考えました。
仏像喫茶のテーブルにおっさん達を並べたかったのですが、椅子のサイズが合わなかったので急遽あすかっちの部屋で試食会。
あすかっちのフルーツケーキは多分、仏像喫茶の常連達にウケるでしょう。







