憧れの国、ルクセンブルク | 高峰明日香の明日はどっちだ!

高峰明日香の明日はどっちだ!

お人形劇場。永遠の時を生きる「ジルコニア」の少年少女たちの日常と夢と愛と悩みがドールによる劇場で石神井公園・池袋・新宿を舞台に繰り広げられます。闇深いです。コナン時空です。1/6ドール(ジェニー・リカ・バービー・六分の一男子図鑑等)注意:PG12

久美子(左)「アウフ ヴィーターゼーエン」

PCのスカイプの声「ヴィーターゼーエン」

あすか(右)「誰と話してたの?久美子ちゃん」

 

久美子「ルクセンブルクに住んでる友達よ。日本の芸人の番組におうち拝見の取材されたんだって。怒ってた。何を紹介してもHow much?しか言わないって」

あすかっちの声「ルクセンブルクときたか。あまり日本では取り上げられないけど、金融業で裕福になった小さな国だよね」

久美子「鉄鋼業や情報産業でも業績を上げてるわよ。金融業が花形だけど、その職に就いてる人は住民の1割にも満たないわ」

 

久美子「国の面積は神奈川県ぐらいだし人口もたったの57万人。でも一人当たりのGDPは世界でトップクラス。でも、住民はどんなにお金持ちでも格差を感じさせない質素な暮らしをしているの。タワーマンションもなければ高級車にも乗らないし高級ブランドも身につけない。そんな人達に『それいくらしたんですか』ばっかり聞いたら不快になるに決まってるわ」

あすか「そっかー」

 

あすか「ルクセンブルクって日本の銀行も支店構えてるんだよね。外資系企業も多いよね。国民の多くが裕福だけど、そうでない人達が強盗とか入らないように質素にしてるのかな」

久美子「どうかしら。狭い国に少ない住民だから隣人にあれこれ言われたくないってのもあるんじゃない?友達は好きな本聞かれてハリポタって答えたとき、この本が自分にどういう影響を与えたかとか、なぜ面白いのかとか訊いてほしかったんだって。あーあ、日本の恥さらしちゃった」

 

久美子(左)「ルクセンブルクは中世の街並みと現代のビルが融合した不思議なところよ。街そのものが世界遺産だったり、素敵なお城があったり、緑豊かな公園があったりするわ。博物館も公共施設も充実してるんだって。友達の家は本がたくさんあって、親も教養あるのよね。公用語が3つもあるの聞いて、ルクセンブルク語とドイツ語とフランス語!小さいときからいろんな言語が身近だから自然に身につくんだって。うらやましー。最近は英語が通じるところもあるんだって」

 

久美子「あたしもあんな国に生まれたかったな。そしたら何カ国語も話せて、だからヨーロッパ中行けて、観光楽しめるのに」

あすかっちの声「いずれ行けるよ。食べ物が美味しいところだといいね」

久美子「美味しいらしいわ。クレープみたいなお菓子や、チョコレートが名物よ。あすかっちはクレープやチョコが好きでしょ」

あすかっちの声「うん。それはいいね」

 

久美子「あすかっち、ルクセンブルクに住みたくない?あそこ移民を受け入れてくれるわよ。小説のネタにいいんじゃない?」

 

あすか(右)「なんか、闇がない国って退屈そうだなあ。金持ちばっかなのに地味っていうのもどうだろう……スリルないんじゃない?退屈だと小説のネタにならないよ。観光旅行には行きたいけど。日本が一番いいよ」

久美子(左)「スリルなんてないほうがいいに決まってるじゃない!」

 

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後日、お笑い芸人の番組がオンエアされ、久美子ちゃんのお友達の家が紹介されていました。家の中は質素で地味でしたがなんと大きなパチンコ台が置いてありました。芸人がHow much?ばかり連発する中、ご夫婦はニコニコ笑顔で答えてましたが、娘達(久美子ちゃんのお友達)は一度も笑顔を見せませんでした。外国人の大人は大人の対応をするけど、子供はやっぱり正直だなとあすかっちたちは納得しました。あすかっちはいつかルクセンブルクを訪れてみたくなりました。