数週間前。
あすかっちの実父の声「(バカ!クズ、のろま、何してるんだ!カス!)」
あすか「……お父さん」
あすかっちの実父の声「(何を買った!こんなものが必要か?無駄金だ。これがなんの役に立つんだ!馬鹿!捨てられなけりゃ分からないのか)」
あすか「……夢か。嫌な夢を見たな」
アインシュタイン先生「あすかちゃん、お菓子持って来たよ」
あすか「先生、ありがとう」
アインシュタイン先生「お父さんって呼んでくれないの?」
あすか「あ、いや……お父さんって言葉にポジティヴなイメージがなくて」
久美子「あたし先生のこと叔父様って呼ぶわ。そしたらだんだんあすかっちも慣れてくるんじゃない?」
あすか「大丈夫だよ、久美子ちゃん。いまお父さんはアインシュタイン先生だけだから」
アインシュタイン先生「え、ほんと?そう思ってくれると嬉しい」
久美子(右)「ここんとこ叔父様甘いもの取り過ぎよ。何か頭使うことでもしてるの?」
アインシュタイン先生「本を出すことになったから、書き物してるんだよ。脳は甘いもの大好きだからね」
久美子「それにしたって甘いもの多いわよ。糖……」
あすか(左)「私達は血糖値は上がるけど、糖尿病にはならないんだよ」
久美子「あ、そうなの。今まで我慢してて損したわ」
アインシュタイン先生「どお?生チョコケーキ」
久美子「あたしのぶんないじゃないの」
アインシュタイン先生「もう一つ残ってるはず。今探して持ってくるよ」
久美子「そーれ、う・す・だ・き・ね・お!がんばれ!がんばれ!き・ね・お!」
アインシュタイン先生「ぎゃー、本名で呼ばないで」
久美子(右)「あすかっち、冷や汗かいてるけど」
あすか(左)「昔の夢のせいさ」
================
アインシュタイン先生をお父さんと呼べるようになったあすかっち。でも時々、昔を思いだしてしまうのでした。お母さんのノンコさんが「結婚はもうこりごり」と今回、事実婚を選んだのもうなずけますが、あすかっちは確かなものが欲しいのです。









