久美子「なに?その犬。散歩のアルバイト?百ちゃんと一緒にいけばよかったのに」
あすか「百鬼丸をこの犬が恐がっちゃって」
久美子「どうしてこんなバイトしてるの?」
あすか「……久美子ちゃんには関係ないけど、言っただけでラクになるなら言うね」
あすか「……実はね、私、二度とAmazonと取引出来ないかもしれないの」
久美子「え?なんかアンタしくじったの?」
あすか「来年の●月の末に発売されるフィギュア、キャンセル出来ないことが分かったの」
久美子「あすかっちそれポチったわけね」
あすか「きっとキャンセル期限をお知らせする何かが来たんだろうけど、イタズラメールと勘違いして捨てちゃったみたい。それより前に登録したクレジットカードの切り替えが来ちゃうし、Amazonのパスワードも私のメールのパスワードも忘れちゃって何も出来ないの」
久美子「アンタに全く非がないとは言わないけど、同情するわ」
あすか「ありがと」
あすか「キャンセル出来ませんって報告は巧妙に隠されていたけど、やりかたがあざといよ。お買い上げ決定後はなにも分からないように全て隠しちゃうんだもの」
久美子「メール出せば?電話は?住所は?」
あすか「業務メールに返事は来ないの。電算だから。電話も住所もウェブサイトには載ってないよ」
久美子「いっぱい方法あるんじゃない?」
あすか「ほとんど全部試したよ。IDパスワード、IDパスワードでやんなっちゃうよ。パスは比較的変えやすいんだけどIDを変えることは出来ない。それが本人特定の鍵だから」
あすか「私、なにやってるんだろ」
久美子「お金欲しいなら裁判起こせば?」
あすか「私が欲しいのはお金よりまた普通にAmazonと取引出来るようになりたいってことだから。最近ネットでなきゃ買えないモノばかりになっちゃった、それもPCよりスマホなんだよね。スマホが苦手な私には無理」
久美子「偏差値81の言葉とは思えない」
それで気を紛らわすためこんなことしてるのね。こんな危ない状態のアンタに預けられる犬も可哀想だわ」
久美子「ま、家までは付き合ってあげる」
あすか「ありがと」
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あすかっち、元気出して。
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