レオン先生「今回はスペシャルで嬉しくない話がある。これ以上不死人を増やすな。あのアインシュタイン先生ポンコツだからいいよいいいよってドカドカ増やしてたが、生まれつきの不死人は『ダイヤ』と呼ばれてるが我々は『キュービックジルコニア』と囁かれてるそうだ。新たな差別を生みかねない」
久美子(左)「まあ、ひどいわ」
レオン先生「生まれつきの不死人は能力が安定しない。だが我々のようにピンポイントで色々できる『キュービックジルコニア』はこの安定した能力の故に妬まれてるってことも考えられる。分かるか」
久美子「恋するなってこと?」
レオン先生「いや、そういう意味じゃない」
あすか「人前でやたら能力を見せるなってことだね」
レオン先生「ああ」
了「だけどさ、藤村博士から預かった薬であすかっちやオレの時間を止めて、怪力にしたのはオレの養父で……オレ達なんか悪いことした?差別されるいわれはないと思うけど」
あすか「差別なんてそんなもんだよ」
あすか「理屈で差別などするものか。だいたい、アイツばっかトクしてる、とか、優れた能力持ってて憎らしいとか、そういうところから始まるんだよ」
久美子「分かったわ、王都じゃ静かにしてる。騒ぎも起こさない。……あすかっちあたり危なそうだけど」
あすか「極力我慢する。気に入った人が居てもやたら仲間にくわえない」
レオン先生「まあ、あすかは権力者とのコネがあるからな。王子とも面識があって、今回、リトル・ブッカー賞外国語小説部門で賞を獲ったのはそのせいだなんて言うヤツも居るが、もともとあすかはだいぶ前から怪獣退治してる。その関係でよくパーティーに呼ばれてたからその辺の情報もっと知らせてくれ」
久美子「うらやましー」
あすか「でも本当に14歳だと分かると、色々からかうヤツもいたからな。文士なんてろくなもんじゃない。これに不老不死が加われば面白くないヤツは一人二人じゃない。とはいえ、とくに不死人だということも言ってないし、大丈夫だろ」
了「いや、ツヨシは釘刺しとかないと……アイツは結構お喋りだから」
あすか「そうだね」
レオン先生「うむ、そうだ。危ないヤツはいるからな」
了「それはオレから言っておく」
あすか「うん、私もきっちり言っておく」
久美子(左)「ノンコ先生は?」
あすか(右)「ただでさえ余計なことは言わない人だよ。大丈夫。いまはアインシュタイン先生のところから学校来てる」
久美子「あたし達、本当に不老不死なの?」
あすか「これまでこういうデータがない。人工的な不死人なんてここじゃ初めてのことだ。だから、分からない」
久美子「そうね」
ツヨシくんの声「ただいま~」
ツヨシ「ケガして死にそうになってた仔猫がいたから、アインシュタイン先生のところへ連れてっちゃった!飼っていい?」
レオン先生「だめだだめだ、それ専門の動物愛護センターに連れて行け」
久美子「絶対うちじゃ飼わないからね」
ツヨシ「でも、もし里親が見つからなかったらどうなるの?」
レオン先生「どうもならん。ずっと変わらん」
了「いいかげんに学習しろ」
あすか「とにかく動物愛護センターに連絡しよう」
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やっぱりやらかしたツヨシくん。
この後、不死人の里親が現れ、不死猫はめでたく引き取られていきました。
それにしても、天然と合成という差で、宝石の名を冠するとは、考えたものですね。
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