ツヨシくん去り、あすかっち女子修道院へ? | 高峰明日香の明日はどっちだ!

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1/6のSFホームドラマお人形劇場やってます。PCオススメ。
ジェニフレ・バービー・12インチフィギュア達で構成されてます。
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私が監督でドールは役者です。記事は予約投稿です。

今回も長いです。

あすか(左)「ツヨシくん、本当にこの家、出ていくの?きみは花凜ちゃんに一服盛られて私を盗撮しただけだ。妙なサイトにその写真を私が投稿したように見せかけて、大騒ぎにしたのは、花凜ちゃんだよ」

ツヨシ(右)「だめなんだ。ぼくのせいであすかっちの人生は台無しになった。今だって毎日イタズラ電話やメールがやまなくて、アルフレッドも寝込んでしまった。ぼくはこの事実を正視できない」

 

ツヨシ「もう学校のみんなにも、ノンコ先生にも顔向けできない。あすかっちの顔さえまともに見られない。ぼくは弱いんだ。逃げるようで悪いけど、このまま一緒にいたらまたぼくは同じ過ちを繰り返す」

あすか「お前にはピアノがあるだろ」

ツヨシ「もう、ぼくはピアノが弾けないんだ」

あすか「そんなの治してくれるとこ、私はいっぱい知ってるよ」

 

ツヨシ「それじゃダメなんだ、あすかっち。ぼくはずっとあすかっちに守られてきた。そのあすかっちを裏切って陥れたと言う事実は消せない。あすかっちの画像は世界中に散らばっただろ。あすかっちはもうどこにも行けないじゃないか」

あすか「そんなの数年経てばみんな忘れるさ」

ツヨシ「ぼく自身が忘れられない、あすかっちもここんとこずっと何も食べられてない、こんな状況で一緒に暮らせってのかい?無理だよ」

 

ツヨシ「ぼくがこの家を出ていったら、あすかっちもまた何か食べられるようになると思う、きっと緑中に戻れるだろ。そして海外留学でもなんでもすれば、大検で大学行けるよ。これだけ大騒ぎになればそのあと、どこでも好奇の目にさらされてしまうけど、あすかっちは強いから。ぼくはあすかっちから卒業する。落ち着き先が決まったら連絡するよ。じゃ、さよなら。本当にゴメンね」

あすか「ほんっとに弱虫だな」

ツヨシ「ぼくのベーゼンドルファーは売っても捨てても構わないよ。今回のお詫びとしては売却がオススメかな」

あすか「きみがいつでも戻ってこられるように、ピアノは」

ツヨシ「いいんだ」

 

ノンコ「ツヨシくん、今度こそ本当に出ていったの?」

あすか「多分、京都のお祖父さんとお祖母さんとお母さんのところに行ったんだと思う」

ノンコ「なら、いいわ。あすかちゃんはひと月したら女子修道院ヘ入って。言うことを聞いてくれるわね?」

あすか「その命令は聞けない」

ノンコ「これ以上お母さんに恥をかかせないで。お母さんが生きてるうちは援助してあげるから。お願いだから言うことを聞いて。あすかちゃんがいくら花凜ちゃんに陥れられたと言っても、世間はそうは受け取ってくれないわ。一生この汚名はついて回るのよ。シスターとしてひっそり暮らしてね」

 

ノンコ「まだ作家に未練があるわけじゃないわよね?」

あすか「未練たっぷりだよ」

ノンコ「あんな画像が出回ったあとじゃ、いかがわしい本ばかり書かされるだけよ。あすかちゃんは自分さえよければ、お母さんが恥ずかしくてもいいの?そんな自分勝手な子なの?」

あすか「じゃあ、いつ修道院を出ればいいの?」

ノンコ「一生、そこにいて。お母さんずっと祈っててあげる」

 

ノンコ「じゃ、お母さん、学校へ先に行ってるわね。あすかちゃんも支度してね」

 

了(右)「あすかっち、今のうちにリトル・トーキョーの村にある家のコピーに身を隠そう。ノンコ先生にはねぎっちょに頼んで、おれとあすかっちの存在の記憶を忘れさせてもらおう。王都じゃあすかっちの本、売れてるんだから、緑中には向こうから通おう。たったあれだけのことで人生おしまいなんてことないんだから。レオン先生と百ちゃんビーちゃん連れて行こう」

あすか(左)「お母さんとアルフレッド置いて?」

了「今はそのこと考えちゃいけない。世間体のために修道女になる必要はないんだ。一時的にノンコ先生があすかっちを忘れててくれたら万事OKだよ。この家をコピーしたあとに買ったものとか増えたものとかある?」

 

あすか「シェアハウスの草ちゃんからもらった地球儀が……」

了「持っていこう。あとは全部コピーしてあるね?」

あすか「ああ、したよ」

了「卒業までたった1年半だ、緑中出たら王都の学校へ行こう」

 

あすか「とりあえず身を隠すよ」

了「じゃ、行こうか。久美子ちゃんの家に出てしまうけど、15歳なのは彼女だけだから、当面、彼女のところと村の家をつなげさせてもらおう」

あすか「きみはどうするんだ?」

了「一緒に行くよ。そもそもしょっちゅうこっちへ帰ってこられるだろ。久美子ちゃんみたいに」

あすか「アンバーとクリスタルは?彼女たちに黙って行くのか」

了「向こうで2年過ごしてもこっちで2時間だ。こっちで時間がそんなに経ってなくてもあの子達は2歳年を取ってしまう。彼らには時間調整の方法教えてないから置いていこう。またたまに会いに来よう。さ、犬のものと地球儀一緒に準備しよう。さて、この部屋と向こうをつなぐ装置つけなきゃ」

あすか「レオン先生に連絡しなくちゃ」

 

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突然のツヨシくんの京都出発で、とんでもないことになってしまいました。

果たして、ノンコさんとアルフレッドはあすかっちたちのことをしばらく忘れてくれるでしょうか?

 

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