スーザン先生の声「はい、あすかさん、そこまでで結構です」
スーザン先生「あなた発音が大変綺麗ですね。米国英語ではなくブリティッシュの、そう、いいところのお嬢さん、鼻にかかったような音ですね。どちらで英語を?」
あすか「祖母のお友達のひとりに授業料払って、みっちり習いました。習得するのに泣きまくりでした」
スーザン先生「まあ、お祖母様にそのようなお友達がいらしたのですか、幸運ですね」
花凜「え?あすかっちでも泣くことってあるのぉ?」
スーザン先生「あなた高校卒業程度の学力があると聞きました。英語の授業はサボってても単位あげますよ」
あすか「あ~、いえ、一応出られるようがんばります」
タケルの声「あすかっちばっかベタベタ褒めやがって、クソババァ」
あすか「先生に向かってクソババァなんて言葉は使うな。タケル、今日はこれで注意するの3度目だぞ。退場!」
タケル「チッ、レッドカードって言えよ、昭和女」
スーザン先生「ホホホ、緑中の1組の学級委員長は恐いと聞いていましたが、噂どおりでしたね。あなたここまで忙しくなければ英語の弁論大会に出てもらいたいですけど……」
あすか「それなら私より適任な生徒がおります。キワナちゃん、ネイティヴですから彼女を推しますね」
キワナ「え?なんでキワナ?……」
スーザン先生「なるほど、ネイティヴなら一定の評価をいただけそうですね。キワナさん、いかが?」
キワナ「…………はい。……出ます」
(チャイムの音)
スーザン先生「それでは今日の英語はこれにて」
キワナ(右)「あすかっち、どうしてキワナ?」
あすか(左)「きみの米国英語の発音は上品で滑らかだ。それと学校で教わる英語はほとんど米国英語だし、入試もそうだ。弁論大会で下手にブリティッシュなど披露していい成績を取ったところで反感しか持たれない。きみがふさわしい」
キワナ「……いい文章思い浮かばないよ」
あすか「日本に来てこれまでのことを素直に書けばいいじゃないか」
志のぶ「文章作りは私がお手伝いします。キワナちゃん、応援しますよ」
キワナ「……う、うん」
その結果。
あすか(左)「キワナちゃーん、銀賞おめでとう」
花凜(中央)「……」
志のぶ(中央右)「銀賞おめでとうございます。よかったですね」
キワナ(右)「キワナ、初めてキワナの実力で賞もらったね。嬉しいよ。……ありがと」
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今まで悪い子だったキワナちゃん、初めての自分の実力で獲った銀賞でした。ネイティヴということでハンデがついたかもしれないから、本来だったら金賞の実力だったかも。
ですが、以前、ポスターをキワナちゃんに盗まれて賞を盗られてしまったことのある花凜ちゃんは、彼女を祝福できませんでした。しかたのないこともあるのです。
今回の受賞でキワナちゃんは、自分にだいぶ自信がつきました。
これから先、彼女はよい生徒であろうとするでしょう。
……今回道徳の時間みたいなお堅い内容でスミマセン。
たまにこんなのがあってもいいかと。
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