カメアリ「重量があるくせにすばしこい女だな……」
あすかっちの心の声「(最初は動きが速くてやりにくいと思ったが、コイツはリーチが長いだけが取り柄だ。体重は私より軽い。その証拠にコイツのパンチもキックも全然こたえない)」
あすかっちの心の声「(ひょろひょろしてて避けやすいヤツだな……)」
カメアリ「ちっ、よけてるんじゃねーよ」
カメアリ「うわっ」
あすかっちの心の声「(思った通りコイツは脚が長い分、重心が高い。つまり私に猛スピードで近づいてきても私が避ければバランスを崩して転んでしまう)」
あすかっちの心の声「(だったら動きが遅くて脚も短いこっちに不利だから、急所を狙おうとすればすぐ見破られるな。こいつは私が疲れるのを待っている。早く片をつけるにはこの爪楊枝みたいな脚、それもスネをねらったほうがいい)」
カメアリ「どうした?仔猫ちゃん」
あすか「もらった!」
バキッ!
カメアリ「グワッ!」
あすか「折ったな。貴様の負けだ」
カメアリ「ううう……痛え!」
あすか(手前)「雅やん、卒業制作は見つかったか?」
雅やん(奥)「ああ。車の中にあった、傷ひとつないよ。あすかっち、サンキューな」
雅やん「これで卒業できる。大学8年生は無理だからなぁ」
あすか「どのみち藝大は『働いたら負け』なんだろ?」
あすか(右)「その脚、3時間もすれば骨、元通りになるんだろ?もう、うちには来るな。面白くないんだよ、貴様は」
カメアリ(左)「そうかな。永遠に戦える相手がいるってのはオレの征服欲を満たすんだ」
雅やん「あ……あんたら何だ?」
カメアリ「おれとお前の骨折に使われたクスリは遺伝子のコピーミスを防ぐナノマシンだ。年も取らなきゃ死にもしない。ケガなんてあっという間に治っちまう。怪力になるのは本来、致死量を優に超えるアドレナリンの働きと関係あるらしいがオレもそれ以上は知らない」
カメアリ(左)「おれはてめーがおれに負けて泣き叫ぶところを見たい。それまでは諦めないぜ」
あすか(右)「この世は変態だらけだな」
カメアリ「元の身体に戻る方法はないぜ。テメーは永遠にオレと戦い続けるんだ」
あすか「……くそっ」
カメアリ「今日は帰らせてもらう。おお、イテテ、またな」
ノンコ(左)「遅かったのね。あすかちゃん、お洋服が汚れているわ。着替えてらっしゃい。外が騒がしかったけど何かあったの?」
あすか(右)「……何もないよ」
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スミマセン、カメラの顔認証機能がイカれてきました。さらに暗いところで撮ったから見づらいでしょ。そろそろデジカメ買い換えかなあ?
そういうわけで、カメアリくんが復讐しに来てあすかっちに返り討ちに遭ったと、たったそれだけのお話です。
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