この物語はフィクションです。
テルコ(右)「この時期、喉を使う声楽家のある学校へは行かせられないの。感染するかもしれないし。どのみち受からないから。だから久美子、高校はそのままフルール女学院へ行って、3年過ぎてウィルスが治まっていたら改めて声楽の学校へ通って、それから音大行ってちょうだいね」
久美子(左)「年下を先輩って呼んで敬語使うのイヤ」
テルコ(右)「ウィルスはものすごい感染力なのよ。年下に敬語使うのイヤなら大学もそのままフルールにしなさい、声楽なんて諦めて。だいたい声楽で食べていけるわけないでしょ」
久美子(左)「じゃあどうやって食べていくの?」
テルコ「久美子は就職なんて出来るわけないから、家にいて習いごとすればいいじゃない」
テルコ(右)「学校の成績がパッとしないのは私に似ちゃったし、スポーツが出来ないのはお父さんに似たのね。可哀想な子。家事も嫌いで、アンタに何が出来るの?」
久美子(左)「声楽は筋がいいって誉められたわ」
テルコ「このウィルスが蔓延しているうちはダメよ、みんなにうつっちゃうわ」
テルコ「なんの取り柄もない子に産んじゃってごめんね」
あすか(右)「えー?そんなこと言われたの?久美子ちゃん努力家でしょ。音痴も克服したし、ひとつのこと出来るまで頑張れるの取り柄じゃん」
久美子(左)「ウィルス禍で声楽科のある学校への受験を諦めさせられたことより、なんの取り柄もないって言われた方がショックだったわ」
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緊急事態宣言下でも、学校は休みにはなりません。
そして、受験も変わらず。
これでいいのでしょうか。
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