(エンジン音)
あすか「よっしゃ」
あすか「行ってきま~す」
須伽萬田先生(右)「今日の学活は日直のキワナちゃんからひとつ、提案があるそうです。みんな聞いてください」
キワナ「キワナいつも気にしてることあるよ。それは自転車通学とバイク通学ね。この辺T字路多いね。飛び出してきた自転車バイク危ないね。学級委員長がバイク乗ってる心配ね、いつ事故あってもおかしくない、だからとても心配。ここの学校クラスの自治任せられてるから生徒総会ないね、クラスごとに条例あるね。バイクも自転車もOKよくない。キワナこれうちのクラスではやめさせよ思ってるよ、みんなどう思いますか?」
あすか「私から足を奪うつもりか?」
キワナ「事故恐いね、誰いつ被害者加害者なるか分からないよ。遠いなら委員長の家から近い栄中学に転校するいいね」
あすか「くっ」
須伽萬田先生「先生は、キワナちゃんは良いことを言っていると思うけど、みんなはどうかな?」
花織「花織、バイク通学危ないかもって思うけど、あすかっち運転しっかりしてるし、よりによってキワナちゃんが言うなら禁止にしたくない。あ、でも花織のこといじめっ子って思わないでね?」
志のぶ「困ります。わたしは自転車通学してます」
キワナ「だたら、栄中学に転校するいいね。事故危ない」
サムライ「おれバイクないとどっちへも通えないよ」
キワナ「キワナ難しいこと分からないね」
キワナ「条例作れないの今の学級委員長悪いね。それにいつも暴力的ね。キワナ、次の学級委員長に立候補する。キワナもっと平和的にできるよ」
あすか「……ただいま」
アルフレッドの声「お嬢様、本多先生がいらしてますよ」
あすか「ふー、寿命が縮んだ」
レオン先生「まさか学級委員長がキワナ・ジェーファーソンになったわけじゃないよな」
あすか「みんな自転車やバイクで来てるから、彼女に投票したのはヒステリックに乗り物アレルギーな人だけだと思う」
レオン先生「やっかいなのに逆恨みされたな。キワナはお前から大事なものを少しずつ奪っていくかもしれん。外国人のパイプも太いし、おれがいつも駆けつけられるとは限らない。どうする」
あすか「須伽萬田先生がキワナちゃんに肩入れしてるからね。あの御仁、美談作るの好きだから。外国から来た牧師の娘が学級委員になったら絵になるし、平等ないい学校に見えると思ってるんだろ。校長が来たりしなくてよかった。校長も美談好きだからね。はあ、結果的に次も私が学級委員長やるけど、先生の指名じゃなく投票で決まったから、まだ気が楽だよ」
レオン先生「とにかく、これ以上敵は作るな。幸いキワナはクラスでは人望がないようだな。だが次、いつどんな手を繰り出してくるか分からないから、油断はするなよ」
あすか「うん」
============================
……とはいえ、キワナちゃんがすぐ次の手を考えてるわけじゃないんですけどね。あっちも学業やら教会のお手伝いやらで忙しいし、あすかっちもまた忙しいことに変わりはなく、お互い相手してる暇はそんなにありません。
これ以上は今のところ、レオン先生にもどうにもできません。
<禁・無断複製転載>














