あすか「ただいまー」
百鬼丸「(あすかちゃん、おかえりなさい、がうがう)」
ビーちゃん「(今日は暑いワン)」
アルフレッド「お嬢様、お探しの本はございましたか」
あすか「なかった~。これから池袋の本屋に行ってくる」
アルフレッド「おやめください、今日はもう外出はお控えください」
あすか「手も洗ってるし消毒もしてるし、大丈夫だよ。それに、ウィルスは第2波は弱毒化するよ。強毒性になると宿主死んじゃってウィルスも共倒れになるから、死亡率はこれから下がるよ?」
アルフレッド「お嬢様が感染しても重症化するリスクは低いですが、家族中にうつったら私は死なないまでも重症化しますよ?」
あすか「うーん、アルフレッドの健康には代えられないな。諦めよう」
あすか「本はネットで注文しよう」
アルフレッド「そんなに面白い本なのですか?」
あすか「うん。Eテレでミヒャエル・エンデの『モモ』の特集やっててね。昔持ってたんだけど引っ越しで手放しちゃったから、また読みたくなったんだ。でもこの町の本屋じゃ児童書のコーナーで海外作家の置いてないんだよ。ハリポタさえない。有名な本だからあると思ったんだけどなあ」
アルフレッド「『モモ』……ああ、時間泥棒の灰色の男達に時間を盗まれてせかせか忙しくなる物語ですか」
あすか「そうそう!よく知ってたね」
あすか「ま、配達されるのを待つよ。出来れば今日中に読みたかったんだけど……あ、図書館があったか」
アルフレッド「今は図書館もご遠慮願いたいですな」
あすか「しかたがないか」
アルフレッド「ウィルスも恐いですが日射病も恐いですよ?せかせかと今読まなくちゃと焦っていると時間泥棒に時間を盗まれますよ?」
あすか「分かったよ」
百鬼丸「(あすかちゃん、一緒に水風呂に入りましょうよ。きっと気持ちいいですよ、がうがう)」
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Eテレでやってる銀英伝の前に「100分de名著」という番組があるのですが、ちょうど昔懐かしい「モモ」の紹介が。
これが非常に詳しく面白く解釈されているのですよ。
生前、日本好きだったミヒャエル・エンデは「はてしない物語」を邦訳した日本人女性と結婚しています。
時を節約すると幸せがやってくるようになるどころか、怒りっぽくイライラしていく町の人の姿を思い描くと恐っ!となります。同時に「自分のことかも……」と振り返ってみたり。
私が読んでいた頃はハードカバーでしたが、今は新書サイズで出ているのですね。リーズナブルです。
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