あすか(左)「久美子ちゃん、またテルコ伯母さんと喧嘩しちゃったの?」
久美子(右)「だってひどいんだもん」
久美子(右)「あすかっちいっときすごい反抗期だったよね。ノンコ叔母さんもあすかっちにすっごいむちゃくちゃな要求してたよね。どうやって乗り越えたの?」
あすか(左)「ん~、私も色々考えてのことだったんだけど……」
あすか「まず、お母さんの言うことを真っ向から否定しない。いったんそうだねって受け止めて、それから自分の思ってることを言う。それから、一緒にお母さんの好きなテレビを観たりして感動を共有する」
久美子「エー。ジェネレーションギャップありすぎて難しいわよ」
あすか「自分が変わらなければ、向こうも変わらない。相手に分かってもらうには、まず自分から。好きなものを共有する」
あすか「次にプレゼント攻め。お母さんの好きそうな、似合いそうなお洋服、お母さんの好きそうな朝ドラの原作本、お母さんの好きな阿川佐和子の本、年配向けコミックをプレゼント。お母さんの知らないジャンルで好きそうなものを拡大させる。その際、リサーチは大事」
久美子「うちは服はお母さんがなんでも持ってるのよ」
あすか「プチプラの魅力も分かってもらおうよ。……無理なら本ぐらいかねー」
あすか「次に、お母さんを褒める。ほっそりとスタイルがいいとか、若く見えるとか、頭がいいとか、美人だとか、とにかく褒める」
久美子「え~」
あすか「もっとも私はお母さんが世界一の美人だと思ってるけど」
久美子「……あんたはそうでしょうよ」
あすか「あと、大事なのはあいさつ。おはよう、ありがとう、ごめんね、行ってらっしゃい、お帰りなさい、いただきます、ごちそうさま、お休み、そして重要なのが『お疲れ様』。主婦はねぎらいの言葉を待っている。だから、『お疲れ様』を言うこと。うちは母が働いてるけど、帰ってきたら『お帰りなさい』の他に『お疲れ様』を入れている。何かと家事終わったあとに言う。これを徹底的にやる」
久美子「親に『お疲れ様』って、会社や部活の先輩じゃないのに」
あすか「親だからこそ言うべし。あいさつはまず、親にきっちりやる。無視されても気にしないこと」
久美子(右)「うーん」
あすか(左)「親はいつまでもいるわけじゃないから、なるべく親との思い出は楽しいものにしたい。私の場合、今言ったことを全部やったら、母が私の本を無断で捨てなくなったし、観るアニメを中傷しなくなったし、笑顔も増えた。別に全ての親子が仲良くなくてもいいんだけど、仲良くいたいならコチラもそれ相応の努力をすることだよ。向こうにただ従うだけじゃ要求でかくなるから、こちらの立場も維持できるよう、その辺は線引かなきゃだけど」
しばらくしてのち。
久美子(右)「お母さんが瀬戸内寂聴読めるなんて思ってもいなかったわ。元々読書習慣なかったし、なにが向いてるか知らなかっただけなのね。お母さんの好きそうな服は買えなかったけど、確かにお小言は減った感じね」
あすか(左)「そっか、よかった」
久美子「あんた、なんで着物着てるの」
あすか「作家らしく見せようと思って反物自分で買ったの。似合う?」
久美子「七五三みたい」
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親子はどうしても無理なら仲良くなくてもいい。
でも、あすかっちや久美子ちゃんはまだひとりでは生きていけません。
テルコ伯母さん、成長していく娘を見て寂しくなるのですね。
ちょっとでも仲良くいたいなら、お互い毎日を工夫してみましょう。









