あすか「……」
ノンコ「あすかちゃん、さっきからお地蔵さんになってるけど、どうしたの」
あすか「さっき、ゆきちゃんと仏像喫茶でお茶したの。だけど喧嘩しちゃったんだ」
ノンコ「どんなことで?」
あすか「3冊目の単行本あげるって言ったんだけど、露骨に嫌な顔して、『申し訳ないがきみのおっちょこちょいな主人公と赤っ恥だらけの失敗談盛りだくさんのガンアクション小説は読めない。受け取れない』って」
ノンコ「あら、はっきり言われちゃったわね」
あすか「ゆきちゃん、おっちょこちょいなキャラクターがキライみたいなんだ。でもそれ以前の本も嫌いだったみたい。趣味の域を超えてないから読みたくないって」
ノンコ「ゆきちゃん、どうしちゃったの」
あすか「通訳の仕事のバイトで、すっごく褒められたんだって。それで東大行って外務省入って総理大臣の通訳して世界中飛び回りたいんだって。だから、おハイソな人としか付き合いたくないって」
ノンコ「失礼ね、うちもおハイソなのよ」
あすか「公立中学に転校しちゃったから、もうおハイソじゃないんだって。一緒にいて楽しくないって」
ノンコ「ゆきちゃん、聖フルールでよっぽど一流の人と出会ったのね」
あすか「うん、だから私に、ベビーシッターなんてするな、もっと格の高いバイトやれって。もうからないから作家なんてやめろって」
あすか「ゆきちゃんもバイトたくさん掛け持ちしてる。どれも一流のところからだ。なんでそれだけで人って変わっちゃうんだろ」
ノンコ「ゆきちゃん、一流の人に褒められて鼻が高くなっちゃったのね。急にのぼせてしまったのよ」
ノンコ(右)「大丈夫、一時的なものだから。すぐいつものゆきちゃんにもどるわよ」
あすか(左)「でも、私の書いた小説が嫌いなら、もう、元通りの関係には戻れないよ」
ノンコ「全てからリタイヤしたら読んでくれるわよ。あんたもバカね、Mr.ビーンが嫌いだって人に自分の小説読ませるなんて。それから、やたらともうゆきちゃんに弱み見せるのやめなさい。ますます上から目線になるわよ」
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上から目線で喋る女性は、もともと自分に自信がないそうです。
だから相手が自分より格下だと感じると、自分が偉くなったような気になり、その欲求を満足させるために命令口調になったりするようです。






