あすか(左)「最近、ヒロムくんの姿見えないね、なんか知ってる?」
ツヨシ(中央)「あ、ヒロムね……」
タケル(右)「ヒロムならオンラインゲームやりすぎて寝込んじまったぜ。1週間食べず眠らず課金しまくって戦いまくって部屋から出てこなくなって、今、家で目ぇ開けたまま気絶してるから見舞い行っても無駄だよ」
あすか「何か出来ることない?」
タケル「分かんねー。とにかく面白いゲームだからって誘われて対戦したけどあいつすっげーつぎ込んでるから強くて太刀打ち出来ねえのよ。でも会話がなんだか途中で変になっておれ、適当なところでやめたからあと知らない」
ツヨシ「あのさ、ヒロムもゲームの中ではかっこいい戦士やってたつもりだから、今の状態を女子に見られたくないと思うんだ。だから、お見舞いは遠慮してあげてくれないかな。よくなったらみんなで行こう」
花織(右)「ねぇねぇ、知ってた?ヒロムくん、オンラインゲームで課金して、50万円も使っちゃったんだって。それで、ファンタジーの剣士になりきっちゃったんだって。往診に来たアインシュタイン先生の前で『余は何たら国の騎士であるぞ』とか言ってたって。マジウケるぅ~。あ、でも花織のことおしゃべりだって思わないでね」
あすか(左)「おしゃべりだよ」
花織「どうしたのあすかっち、いつもは流してくれるじゃない」
あすか「社会的名誉に関わることを言いふらして歩く子は嫌いだよ」
えれぽん(右)「それ、なんというゲームなのですか?」
花織(左)「プチ・レッド・ファンタジー。花織も少しやったけど、ママにやめなさいって言われたからすぐやめた~。オンラインゲームって恐いんだね」
校長先生「みんなおはよう。もう知ってると思うけど、オンラインゲームでヒロムくんが具合悪くなったから、ちょっとお休みしますって。ゲームする時間は一日どれだけにするか、保護者の人とよく話し合って決めてね」
あすか「ただ決めるだけじゃ効果ないんじゃないですか?」
校長先生「そうだね。じゃあ、ゲームをするんじゃなくてゲームを作るお勉強をしよう。ゲームのプログラミングだ」
(歓声)
家に帰ってから。
ノンコ(右)「まあ、あすかちゃんはどんなゲーム作ったの?」
あすか(左)「お祖母ちゃんのポルシェ・ボクスターを画面の中で部品1個から地味~にただ車一台組み立てていくだけのゲーム。ヒロムくんへの宿題のつもりで、ゲームがキライになりそうなゲーム作ってみた」
アルフレッド(奥)「お嬢様、それはある種の人間にとっては非常に魅力的なゲームです。それをクリアしたら自動車工場に就職出来ますよ。あとで私もやってみたいものです」
あすか「え~」
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ゲームの好みは人それぞれ。
派手なのが好きな人もいればコツコツやるのが好きな人もいます。
あすかっちは血のにじむ思いで車の部品をお勉強したのにね。
私、別にゲーム嫌いじゃないですよ。
する時間ないだけで、好きですよ。
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