アンバー(右)とクリスタル(左)「今回は読書感想文を書くからこの人について教えてほしいの」
あすか「ふーん、ヘレン・ケラーか。本はもう読んだんだね?」
クリスタル「うん。でも、これだけじゃなんだか物足りないの」
あすか「そっかー」
あすか「じゃ、ちょっと裏話をしよう。彼女は生まれて6ヶ月目からおしゃべりできる天才児だったんだ。1歳半の時、猩紅熱にかかって視力と聴力を失ってからも、メガネをかける仕草でお父さん、髪を結う仕草でお母さんを表したりして5歳の時には自分で自分なりの言葉を60は作って周りの人とのコミュニケーションはちゃんと取れていたんだよ」
アンバー「えー?そうなの?元から頭いいんだー」
あすか「で、お茶目なところもあったんだよ。お母さんを食料庫に鍵かけてわざと何時間も閉じ込めちゃったりとかね。本に書いてるように、ただ吠え続けたりかんしゃくを起こしたりだけのわがまま娘なんかじゃなかったのさ。家はお金持ちだから、親たちは賢い彼女を教育しようといい教師を探していた」
クリスタル「なーんだ、お金にも才能にも恵まれてたんだ……」
あすか「だけど彼女を教育したアン・サリバンは5歳の時にかかった病気で目が見えなくて、子供の頃、孤児院に居た。視察にきた慈善事業の人に教育を受けたいと頼み込んで盲学校に入れてもらい、手術で視力は劇的に回復。一所懸命勉強して盲学校を首席卒業した。そういう強い人だから、ヘレンの教育者に選ばれたのさ」
あすか「あとは本に書いてあるとおり。以上、裏話おしまい」
アンバー「ヘレン・ケラーってすっごーい」
クリスタル「かっこいーい!」
夜。
あすか「おや、エヴァンズさん?……アンバーとクリスタルが冒涜的な感想文を書いて困る?いやそんなつもりでは……どんな作文書いたんですか、とにかくすみません、すみません」
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大人は予想のつかない書き方を好まないのか、子供に期待される読書感想文は紋切り型になりがちです。
サリバン先生が来てしつけや言葉を教えるまでのヘレンはただのわがままな獣のようにみなさんに思われていたのが残念だったのでこれを書きました。
彼女は暗闇の中にいても伝えたいことや知りたいこと、そしてちょっとしたイタズラを自分の頭で考えることが出来る子供でした。
ヘレンもすごかったけど、サリバン先生も偉かったと思います。
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