あすか(右)「あ、久美子ちゃんが漫画読んでる」
久美子(左)「あたしだって漫画ぐらい読むわよ。普段読んでるのと全然違うタイプのを読んでみたくなったの。だからあすかっちの本棚から拝借したわよ」
あすか「それ面白いでしょ?大好きな漫画なの」
久美子「面白いけど…小学生の頃のあすかっちみたいなヒロインね」
あすか「また妄想?やだなあ、これずっと昔の漫画だよ。それに私、タバコ吸ったりしないよ」
久美子「そうじゃなくて…ヒロインのスミレって子の行動パターンがね…」
あすか「行動パターン?」
久美子「どうして今、ガラッと変わっちゃったのかしら」
あすか「そりゃ小学生の頃は子供だったし…」
久美子「変わりすぎよ。前はもっと…」
あすか「もっと?」
久美子「…っていうか、あたし、よく考えたら今まであんたに興味なかったのよね」
あすか「今頃気づいたの?」
久美子「あすかっちもそう思ってたのね」
あすか「久美子ちゃんって自分の思ったとおりにしか行動しないもの。他は見えていないと思ってた。だから学校でうまくいかなくて不登校になっちゃったんでしょ」
久美子「…くやしいけど、その通りね」
あすか(右)「別に久美子ちゃんに不満があるわけじゃない、ただ、シャイなのにまっすぐなんだなって」
久美子(左)「分かってるわよ、言われなくても。あたしは自分がどういう人間かよく知ってるわ。今はあすかっちの話でしょ」
久美子(右)「あすかっちって家と外で全然違うわよね」
あすか(左)「そこだけ分かってたら充分だよ」
久美子「いつからそうなっちゃったの?」
あすか「いやー、さすがにそこまでは…」
久美子「このあたしが訊いてるのよ、思い出しなさいよ」
あすか「いつもの久美子ちゃんになっちゃってるよ」
久美子(右)「はっ、そうだった。これじゃあすかっち黙っちゃうわ」
あすか(左)「久美子ちゃん、無理して私を分かろうなんて思わなくていいよ」
久美子「…」
あすか「もう私、スミレみたいだった頃の私には戻れないんだ」
あすか(手前)「その代わり、私の本棚の漫画、読んでみて。作家デビューしてから、私、全然違う人間になっちゃった。久美子ちゃん小説読めないの知ってるから、私が書いた物を読めとは言わない。でも私が読む本だけは昔と変わってないよ」
久美子(奥)「…そっか」
久美子(左)「オススメはどれ?」
あすか(右)「えーっとね…」
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久美子ちゃんが手にとって読んでいたのは小原愼司先生のコミック「菫画報(スミレガホウ)」です。講談社から全4巻。
私はこの作品が連載中から大好きで、毎月アンケートハガキの「面白かった作品」にマルをつけて出していました。
「あすかっち編3」の頃のあすかっちを思い出させるようなむちゃくちゃな女子高生・スミレが主人公です。
今日、今まで書いた内容と最近書いたもので設定に矛盾がないかどうかチェックして、幾つか修正した(まだ終わってないけど)のですが、「あすかっち編3」の頃のあすかっちは本当に元気でガキ臭くて、今の彼女とは全然違うなぁ、もうこの頃には戻れないんだなとしみじみ思いました。
多分、私が成長(老化とは言いたくない)したんですね。
<禁・無断複製転載>
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昔、これで小原愼司先生の漫画にハマりました↑
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小原先生はその後コミックフラッパーで連載していた「二十面相の娘」がテレビアニメ化されるなどして活躍されていましたが、現在、連載は持っておられないようです。
このコピー誌は関西コミティアで手に入りますが、私は関西まで行けないので電子書籍で読んでます。もし講談社のコミックスを読まれて興味を持たれた方はコチラもどうぞ↑












