志麻子「えー!クリスチャンじゃないと教会で式挙げられないの?じゃいつも親戚とかでお呼ばれしてるのは?」
あすか「ホテルのチャペルはフェイクで、本物の教会じゃないよ。牧師も本物じゃないよ。神父は最初っからこういうことに荷担しないし。あくまでキリスト教風の結婚式を楽しんでもらうのが結婚式場の方針」
志麻子(左)「どうしても本物の教会で式挙げたかったら?」
あすか(右)「新郎か新婦かどっちかが信者なら可能だよ」
志麻子「え~宗教はイヤ~ぁ」
あすか「キリスト教ってのは世界で一番信者が多い宗教なんだけどね。しかもきみ、フェイクじゃイヤなんでしょ」
志麻子「私は真実の愛を誓い合いたいだけなの。だからフェイクじゃイヤなの。だってドラマチックじゃないわ」
あすか「じゃあフェイクなのはきみのほうじゃないか」
志麻子「ひっどーい!私はいつでも本物よ」
あすか「カツヤくん取り戻した根性は認めるよ。だけど式は何年も先でしょ?今からあれこれ考える必要ないんじゃない?5年後には考え変わってるかもよ」
志麻子「あすかっちはクリスチャンじゃなかったの?」
あすか「クリスチャンだったのは母。だけど最近は教会行ってない。うちに仏壇も祭壇もないし私は位牌にも聖像にも手を合わせたこともなければお供えもしたことない。墓参りさえもしたことない無宗教の人間だよ」
志麻子「え?」
あすか「驚いた?」
志麻子「だって詳しいから…」
志麻子「変なの」
あすか「君こそ仏教徒なら仏式で結婚式挙げたら」
志麻子「ありえないわ!私はウェディングドレスが着たいの」
あすか「寺によってはウェディングドレスでも受け付けてくれると思うけど」
志麻子「うー」
あすか「いいじゃん、真実の愛とやらが心の中にあるならなんでも」
志麻子「絶対イヤ」
あすか「結婚式の6ヶ月前から教会に通って勉強すれば式やってくれるところもあるよ。調べればいくらでも出てくるんじゃない?」
志麻子「やだ。よく分からないのは騙されて大金取られる」
あすか「じゃ、日本人らしく神式にしたら。巫女さんと神主さんにやってもらえば無難じゃない?さすがにウェディングドレスは無理だろうけど」
志麻子「あすかっちは自分の時はああしたい、こうしたいってないの?」
あすか(右)「結婚願望がないし、したとしても式挙げないよ」
志麻子(左)「女の子なのに?」
あすか「こういうことに憧れたことはないよ。誓いなんてやたらするもんじゃなし、離婚する時その誓いで困るじゃない。いずれ母の介護で手一杯になって、旦那の親と旦那の介護なんて出来ないよ。母の介護に専念するには旦那のご飯作るなんて考えられないでしょ。そうなったらどうせ離婚になるのに大きな結婚式挙げてどうするの。最後は私ひとりで全部やらなくちゃならないんだよ。助けてくれる人どこにもいないんだよ」
志麻子「それこそ何十年も先の話でしょ」
あすか「何十年?そんなのけっこうすぐだよ。全部終わったらエッセイにして本を出すよ。その印税で自分用に介護つきシニアマンション買うのが私の将来の夢」
あすか「志麻子ちゃんはそういう不安ないの?」
志麻子「そんなこと考えてたら具合悪くなっちゃうわ、私なら」
あすか「だいじなことだと思うけどな」
志麻子「現実的にもほどがあるのよ」
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