あすか「あれ?お父さんのほうから来るとは珍しいね」
あすか父「あの女はどこだ」
あすか「お母さんまだ学校だよ」
あすか父「おれと一緒だった時は図々しく寄生虫だったくせに教師に戻ったか。反吐が出る」
あすか「お茶でも飲んでいく?」
あすか父「要らん。お前、お母さんの代わりにこの紙に捺印とサインしてくれ」
あすか「…離婚届?私が書いたら文書偽造になっちゃうよ」
あすか父「知ったことか」
あすか「なにかあったの」
あすか父「内縁の妻が妊娠した」
あすか「あ、私に妹か弟が出来るわけ?」
あすか父「だからおれはお前達ふたりが邪魔なんだ。あの女が宗教を理由に離婚を拒んだせいで俺たちがどれだけ肩身の狭い思いをし続けていたかお前には分かるまい。神なぞいない。仏もない。ヒトは死んだら一握りの灰で、それ以上でもそれ以下でもない。あの女はそれを分かっていない。馬鹿な女だ」
あすか父「それにしてもあの女のくたばりぞこないのババアはずいぶんと金持ちだな。無駄にデカイ家建てやがって。離婚しないというならこの家をもらうぞ。法律上はまだ妻だ。妻のものは夫のものだからな」
あすか「それは冗談でも本気でも困るよ。もともと私達を自分の家から追い出したの、お父さんじゃん」
あすか父「本当にお前は生意気で気が利かなくて頭が悪くてろくでなしの穀潰しだな。このバカ。海自の結束は海軍時代から固い。女ふたり海に浮いていても誰も俺の名は出さんぞ」
あすか「私は死んでもいいけど、お母さんを必要としている生徒はいっぱいいるんだ。だからお母さんは殺さないで。それにお母さん、公立中の教師が神道と仏教以外信仰持ってたらまずいからって、とっくにカトリック教会に行かなくなっちゃった」
あすか父「それを先に言え。昔からお前は要領が悪くてバカで愚図だな」
あすか「学校にに電話して、お母さんに帰って来てもらうよ」
あすか父「さっさとしてくれ。俺は忙しいんだ」
アルフレッド「お嬢様のお父様でいらっしゃいますか。私は当家に仕える執事アルフレッド・ワーズワースと申します。この家の名義はまだ大奥様のもので、奥様ではございません。ですからこの家はお渡し出来ません」
あすか父「チッ」
アルフレッド「奥様からの本物の書類をお送りします。今日はお引き取りください」
あすか父「中学生作家だかなんだか知らんが、稼いでるんだろ。俺は俺の財産を一銭もお前にもあの女にも残す気はないからな。俺の家族は別にある。3日以内に書類が届かなければ、お前達ふたりは海の中に沈むぞ」
あすか「脅迫罪も成立するんだけど」
あすか父「海自は治外法権だと思え」
あすか「じゃ、さよなら、お父さん」
あすか父「生まれた時から小4までの養育費ももらうからな。忘れるなよ」
あすか父「(肩の桜が星になっていてすみません。ほんとは桜です)もうお父さんじゃない。じゃあな」
ノンコさん帰ってくる。
ノンコ「あすかちゃん、ごめんね。ほんとにごめんね。大学卒業まではと思ったんだけど、向こうに子供が出来ちゃね」
あすか「変な話だと思わない?勝手に不倫したあげく、私とお母さんを家から追い出したのはお父さんのほうだよ。なんでああやって開き直ってるわけ?なんであんなに堂々とこっちのせいにしてるわけ?」
ノンコ「男ってそういうものなのよ。私達助け合っていこうね。あんなお金に執着した人のことは忘れようね」
あすかっちのモノローグ「(というわけで、両親の離婚は成立しました。母は旧姓に戻り、私も学年が変わったら母と同じ姓を名乗ります。ペンネームでは高峰を名乗ることはできますが、名乗りたくない気分になってきました)」
゚・゚*・(゚O゚(☆○=(`◇´*)o゚・゚*・(゚O゚(☆○=(`◇´*)o゚・゚*・(゚O゚(☆○=(`◇´*)o
この物語はフィクションです。











