ボルヘス「砂の本」 | 高峰明日香の明日はどっちだ!

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お人形劇場。永遠の時を生きる「ジルコニア」の少年少女たちの日常と夢と愛と悩みがドールによる劇場で石神井公園・池袋・新宿を舞台に繰り広げられます。闇深いです。コナン時空です。1/6ドール(ジェニー・リカ・バービー・六分の一男子図鑑等)注意:PG12

あすか「え?ホルヘ・ルイス・ボルヘスの『砂の本』が高校の教科書に載る?それほんと?草ちゃん」

草ちゃんの声「こんなことにホラ吹いてどうすんのよ。たしかボルヘスってあすかっちが好きだったなって思い出して、それで解釈が難しいから聞こうと思って…」

 

あすか「これが『砂の本』が収録されてる本。最後の数ページしか『砂の本』じゃないよ。ボルヘスは短編しか書けない作家だったんだ」

草ちゃん「どういう内容?」

あすか「すぐ分かるよ」

 

草ちゃん「全然分かんない」

あすか「要するに、ある日、本売りが訪ねてきて本を買ってくれというので見せてもらったら、無限にページがあって、前のページをめくってももう前の話とは違う内容のものになっていて、何ページというのもデタラメで、二度と同じページにはたどり着かないという面白い本だったんで買ったんだけど盗まれるのが恐いし無限の本というのも実は嘘じゃないかと悶々としてるうち本に狂っちゃって、このままでは自分ダメになるからとうとう本を図書館に置いてきちゃったって話」

草ちゃん「…それのどこが面白いの?」

 

あすか「そうだねえ…日常的な中にさらりとSFっぽい要素やどこかファンタジーな要素を取り入れてるというか…安部公房を少し分かりやすくしたようなところが面白いと思わない?」

 

草ちゃん「あたし、安部公房読んだことないもん」

あすか「まあ、じゃあ、それは置いておいて、『魔術的リアリズム』ってジャンルに入るって習うと思うんだよ」

 

あすか「ボルヘスはアルゼンチンの作家で、南米文学では秀逸な存在で、生きてたらノーベル賞いつかは獲れたかもって人だった。魔術的リアリズムは南米では有名な手法で、生者と死者が同時に暮らしてたりするの。それでノーベル賞獲ったのがコロンビアのG・ガルシア・マルケスなわけ。こっちの人は何書いても長いの」

 

草ちゃん「もうちょっと分かりやすく書いてくれないかね。こんなの授業で感想書けって言われても困るよ」

 

あすか「極めて短い話だから書きやすいんじゃない?」

草ちゃん「あたしにボルヘス分かれっていうのはあすかっちに夏目漱石読めっていうようなもんだよ」

あすか「うーん、じゃあ、『何書いてるか分からない』でいいんじゃない?」

草ちゃん「帰る」

 

あすか「あ、そうなんだ」

草ちゃん「掲載されてる教科書は採用されることになったんだけど、うちのガッコじゃ授業ではやらないって、『砂の本』。あ~、よかった」

あすか「あの時間は一体…がくーん」

 

(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)

 

あすかっちが高校生になった時の授業の独断場は砂と消えました。

大好きな文学が教科書で取り上げられていると分かった時、妙に嬉しいものなのですが、最近の国語の教科書は評論ばかりで文学が少なくてあんまり面白くなさそう…。イマドキの子供じゃなくてよかったなあ。大人になってみたら分かるようになった文学と、子供の頃の方がよく分かった文学があって、もうどこの学校にも入れそうにありません。

あの頃のピュアな私さよーなら。

せっかくいろいろ説明したのに、草ちゃんは不満顔、しかも授業でやらないとあとで聞いてこりゃガッカリですな。

 

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