あすか(右)「よお、ピーターパン、元気だったか」
タケル(中央)「よく来たなピーターパン」
ヒロム(左)「変なあだ名で呼ばないでくれよ、ぼくはヒロムだよ」
タケル「だってピーターパン・シンドロームじゃねえか」
あすか(右)「結局、大人になりたくない問題、解決してないんだって?」
ヒロム「うん」
タケル(左)「最近ツヨシ顔見せないけどなんかあった?」
あすか「音楽科のある学校に転校した」
タケル「えー!おれに断りもなく?」
ヒロム「なんか、すね毛とかも濃くなってきてるような気がして不安なんだ」
あすか「うーん、困ったな。ヒロム君は女になりたいわけじゃないし、身体が変化していくのが不安ってのは…。誰にでもあることだと聞いているけど、今の医学ではどうにもならないし。どうだろう、編集紹介してやるから、そういう悩みをWeb連載してみないか」
ヒロム「ぼく、さらし者にはなりたくないんだ」
タケル「お前なー、いい加減にしろよ。それで『早く何とかしてくれる医者が見つかるといいね』って言われてもなんの解決にもならないだろ?自分で考えろよ、いっそ女になってみたらどうだ?」
ヒロム「…無理。家事したくないし、なによりぼくは男子って自覚あるから」
タケル「だったら大人の男になることを受け入れろよ。お前、甘いんだよ」
ヒロム「女子だったら胸が膨らんでくるじゃないか。やっぱり身体が変化していくことには変わりない」
あすか「でも少なくとも、声は変わらないし、人によってはあまり胸が大きくならないが。私のようなつるぺたもいる、ほら」
タケル「いちいち見せなくていーんだよ!見事に何もないから『男の娘』かと思ったことあったけど、行動までこうだと女に見えなくなる」
ヒロム「ごめん。ぼくのせいだ」
あすか「いいよ、きみにとって何がベストかみんなで考えよう」
アルフレッドの声「お嬢様-、皿洗いをお手伝いしてくださる約束ですよー」
あすか「はーい」
アルフレッド「それじゃ、これに洗剤つけて…」
アルフレッド「違いますお嬢様、皿をすすぐ時は手を使っちゃダメです。指の脂が皿につくと不潔でしょう」
あすか「でもスポンジだと泡が落ちてるか確認できないよ」
アルフレッド「ダメです。ちゃんとおやりなさい」
ヒロム(左)「女子って大変だな」
タケル(右)「だからお前は甘いんだよ。将来結婚したら、アルフレッドみたいなうるさい嫁に皿の洗い方ひとつでゴチャゴチャ言われるんだぜ。男が家事しなくていい時代は終わったんだよ。もう腹くくれ」
ヒロム「ますますどうしていいか分からなくなっちゃったよ~」
(ノ_・。)(ノ_・。)(ノ_・。)(ノ_・。)(ノ_・。)(ノ_・。)(ノ_・。)(ノ_・。)(ノ_・。)(ノ_・。)(ノ_・。)
ヒロムくん、どうしたらいいんでしょうねえ。人それぞれ幸せになれる方法はないでしょうか。
難しいですね。
難しいで片付けたくないけど、ヒロムくんは身体的変化も社会的義務もイヤという子だったのですね。
ほんとにピーターパンだ。
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