久美子ちゃんフテる | 高峰明日香の明日はどっちだ!

高峰明日香の明日はどっちだ!

お人形劇場。永遠の時を生きる「ジルコニア」の少年少女たちの日常と夢と愛と悩みがドールによる劇場で石神井公園・池袋・新宿を舞台に繰り広げられます。闇深いです。コナン時空です。1/6ドール(ジェニー・リカ・バービー・六分の一男子図鑑等)注意:PG12



久美子「あたしさー、髪、黒に染めようかと思ってるんだけど」

あすか「久美子ちゃんのは天然の金髪じゃん。黒にしたら逆プリンになって大変じゃない?そりゃ黒髪が流行ってるけど。なんかあったの?」

久美子「芸能人が原宿に来てて-、友達と観に行ったらその人に『綺麗な金髪だね』って言われて。翌日からライン既読無視始まっちゃって、リアルでもクラスの子誰も口利いてくれないの」



あすか「あー、それな。いっそマリー・アントワネットみたいな船乗せた髪型やったら?ウケ狙えばみんな機嫌直るかも」

久美子「やめてよ、お笑いキャラになりたくない」

あすか「黒髪にしたら、今度は顔を東洋人に整形しろと言ってくるかもよ。連中のご機嫌伺いしてたらキリないよ」

久美子「だって空気読んでみんなと同じにしなきゃ次、何されるかわかんないじゃない」



久美子「あたし蛇の生殺しみたいなの苦手なのよ」

あすか「久美子ちゃんは何も悪いことしてないじゃない。いつもみんなに娯楽を提供してなきゃいけないの?岡崎京子の漫画じゃあるまいし」

久美子「芸能人になれないハーフに居場所ある?」

あすか「どこにでもあるよ。ハーフなのに可愛くないって言われてる人の気持ちとか考えたらそんなこと言えないでしょ。久美子ちゃん美人なんだからいくらでもあるよ」



あすか「私、ヲタクだけど流行りの腐女子じゃないからアウトカーストだよ。だけどうちのクラスのみんな全員性格も趣味も考え方も違ってて、仲良くしてくれるよ。無理に金太郎飴になろうとする子いないよ」

久美子「A組はそうかもね」

あすか「D組でもひとつ趣味持てばいいじゃん。本でも貸してあげるよ」

久美子「読書キャラだなんて思われたくない」

あすか「そんなに色がついたらイヤなの?」

久美子「イヤよ。出来ることならスクールカーストの頂点に立ちたい」

あすか「そして色のついた人をなぶり者にして楽しみたい?クラスの神様になりたいの?」



久美子「ほんとは芸能界デビューしたい」

あすか「…久美子ちゃんのメンタルでは無理だと思う。さらにドロドロの世界だから」



あすか「私も時々カラコンなのかって訊かれるけど、宮城県とか日照時間の少ない地方にはよくいるからって正直に答えてる。それが一番ラク。残念ながら純血日本人だからね。リカちゃん人形じゃないからさ」

久美子「私はリカちゃんか…もうじき高校だし、色々変わると思ったのよ。大人になるんじゃなくて、成長するんじゃなくて、私達の世代が上にシフトするだけだって分かったときイヤになっちゃった。だったらいつまでも子供でいたいよ」



あすか「でも責任と税金からは逃れられないよ~」

久美子「あんた所得税どれぐらい?」

あすか「たいしたことない。どれも短文だから。でも税金はがっぽり取られる。一方で編集部じゃ鴎外読んだこともない人がコネで入ってきちゃってアニメ化狙えそうなライトノベル書けないの?って言うし。だけどいちいち怒ってられないんだよ。来る仕事はほぼ断れない」

久美子「私はあんたがうらやましいわ。あんたになりたい」

あすか「眠る時間なくなるよ。自分以外のものになりたいってのは私もあるけど、この仕事してて結局自分を変えていく以外どうにもならないってのが分かった。目立たない作品を書けと言われたときは呆れたけど」



久美子「そうなんだ。変だね、目立たなかったら読んでもらえないじゃん」

あすか「萌えやすいキャラの設定だけ作られてあとは対人関係萌えの読者用にいちゃいちゃさせてればそれでいいってね。売れてるイラストレーターつけるからって。設定萌えの飽きっぽい読者のために睡眠時間削られるのにほとほと無力感感じるよ。評論家だって事情知ってるくせにつまんない小説しか世の中にないってブツブツ同じようなことつぶやいてるし」

久美子「それでもやめないんだ」

あすか「やめないよ、好きな小説書かせてもらえるまで。短文でも売れなきゃ好きなものなんて書かせてもらえないんだから」



あすか「学校なんかイヤだったら行かなきゃいいんだよ。だけど就職の面接で、高校へ行かなかった理由は何?って訊かれて、イジメに遭ったからって答えて採用してくれるところある?大検受かったって、学校行けなくなった理由はついて回るんだよ。それがイヤで一日中渋谷や原宿ブラブラして、スカウト待ってたって、傷物にされるだけだよ。二世タレントじゃないかぎり喰われてポイなんだから。久美子ちゃん、つらい内容の本も映画も運動も嫌いじゃん。なにより努力が嫌いじゃん。安全で痛くないところだけ通ってきて何になれる?いったんはみ出たら自力で生きてくしかないんだよ。主婦なんてもっと大変だよ」



アルフレッド「久美子様、夕飯ですよ」



アルフレッド「今日は久美子様のお好きなイカスミパスタですよ」

あすか「髪じゃなくて口の中が真っ黒になりそうだね」


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昨日とは時間軸がちょっと違うみたいですが、いつものあすかっちです。

もちろんあすかっちにも嫉妬はあります。ただし、普通のジェラシーであって、いま猛威をふるっているエンヴィーではありません。

人を呪わば穴二つですからね。

いつかエンヴィーばっかりの国になっちゃうのかもしれないけれど、そうなったら無理に日本にいる必要はありません。

その時にはもう日本の魅力だった「世界一治安がよく安全な国」ではなくなってるわけですから。

栄枯盛衰です。


今日の記事は厳しいものですみません。

ラクなほうに逃げるなと言いたかったのですが、上手く伝えられなかったようですね。

逃げたくても逃げられなかったので、マトモに取り合うなと書いたんですが。





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