再起動 | 高峰明日香の明日はどっちだ!

高峰明日香の明日はどっちだ!

お人形劇場。永遠の時を生きる「ジルコニア」の少年少女たちの日常と夢と愛と悩みがドールによる劇場で石神井公園・池袋・新宿を舞台に繰り広げられます。闇深いです。コナン時空です。1/6ドール(ジェニー・リカ・バービー・六分の一男子図鑑等)注意:PG12



マクレーン「仏像喫茶へようこそ~。なんだ、顔色悪いぞ、ちゃんと睡眠は取ってるんだろうな」



あすか「いやー、昨日は寝付くの大変だった」

マクレーン「中学生エッセイストってのはつらいもんだな」

あすか「そこまでの肩書きじゃないけど」

マクレーン「今日はまた自己実存の悩みか?」

あすか「ううん、漠然とむなしい。宿題を早々に終わらせて仕事片付けちゃったらなんだかぽっかりと穴が…」



ゆきな「あすかっち、悩みが贅沢なんだよ。うちは寝ていたくても母にたたき起こされて『プールか図書館いってこい!』なんだもん」

あすか「いいじゃん。私、家にいればよそんちの子のベビーシッター頼まれたりして忙しくて、終わったあとなに読んでもなに見ても楽しくなくて」

ゆきな「あすかっちベビーシッターでたんまり稼ぐでしょ。原稿料も入るし、中学生にしちゃリッチだよ。お金の悩み少ないってティーンには夢みたいな話じゃないか」

あすか「それでもむなしくなる時はあるよ」



マクレーン「憂鬱な時期に入ったか。そういうのと楽しい時期と繰り返して、人生を歩んでいくのは誰でもそうなんだがな」

あすか「また楽しくなれるかな?」

マクレーン「なれるさ、ちょっとしたことがきっかけでな」



シェフ「じゃーん」

ふたり「美味しそう!」



ゆきな「大好きなオムライス~」

マクレーン「腹減ってるとろくなこと考えないんだよ。まず胃袋を満たしな」



あすか「パエリアだね」

マクレーン「そう、大統領の新作だ。油が控えめだから多少ぱさつくが、お前、脂っこいの好きじゃなくなったっていうから。逆流性食道炎だって?」

あすか「うん。でも食べたかった、嬉しいよ」



マクレーン「ゆきなはなにか食べるとたいてい機嫌が直るんだが、あすかは目の前の問題をいちいち片付けないと先へ進めないからなあ」

あすか「んー。そうだね。なんだろうね、空っぽなんだよね、今。創作意欲わかないし」

マクレーン「無理に起きててもいいことないぞ」

あすか「うん。本読んだり映画観たり予習したり、全部頭に入らなかったから」



あすか「このまま2学期を迎えるのかなあと思うとね。また図書委員になれないのかなあ」

マクレーン「図書委員になるために何か努力したか?」

あすか「新潮文庫の100冊とか、ジャンル拡げてみたけど…なんかぴんとこない。うちの学校って本読む子多くて、図書委員人気なんだよ。その中で一番偏りが少ない子が委員に選ばれること多いから」

マクレーン「そうか」



ゆきな「んー、オムライス幸せ~♪」

あすか「で、交換留学生の、フランス人現役中学生漫画家の子と本出すんで、打ち合わせでこのところろくに寝てないの」

マクレーン「大人顔負けの忙しさだな」

あすか「夏休みの思い出にはいいけどね。正直フラフラなんだよ」



マクレーン「附属校ってのは受験がなくてのんびりしてるのかと思ったら」

あすか「そう、忙しい子はたくさんいるよ、運動部とか。最近キラりん来ないでしょ?身体鍛えるって弓道部で毎日がんばってるの。ちょっとの間にみんないろいろ始めてね」



ゆきな「私もまだ眠い」

マクレーン「んじゃふたりで奥の部屋に布団敷いて寝な。あのでっかい仏像のあるとこ」



あすか「あの仏像に見つめられながらなんてとてもじゃないけど寝られたもんじゃないよ。むなしいのなくなったから…」

マクレーン「それはよかったな」

あすか「うん。今日も一日がんばれそうだよ。ありがとマクレーン」

マクレーン「人生、一生修行だぞ。あんまり早いうちからトバすなよ」

あすか「うん。ごちそうさま」


マクレーン「お勘定忘れやがって」


γ(▽´ )ツヾ( `▽)ゞγ(▽´ )ツヾ( `▽)ゞγ(▽´ )ツヾ( `▽)ゞ


あすかっち、再起動。




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