新宿。
あすか「高校生ですね。紺色のハイソです」
シスター・クラレンス「もしもうちの学校の生徒がこんなところで遊んでいたらと心配です」
あすか「うちの制服は目立つから、いたとしても本屋ぐらいでしょ」
シスター・クラレンス「あの植え込みのところにいるセーラー服の子は中学生?高校生?」
あすか「童顔ですがハタチは過ぎてますね。なんちゃって女子高生です」
あすか「分かりますよ。妙に新しい3本ラインのセーラーカラーの制服にあの真っ赤なリボンタイは不自然でしょ。ウェストをたくしあげてないのが分かるミニスカだし、全体的に妙に垢抜けてます」
シスター・クラレンス「あなたいい補導員になるわ。こういうの見て堕落してる子達恐ろしいと思わない?」
あすか「それは自己責任ですね。私にとってはタダの観察対象です」
あすか「雑誌のルポ書いた時の取材です。編集の人が一緒でしたしレオン先生も後ろから分からないようについてきてくれましたから安全です」
シスター・クラレンス「なんでそんなルポを?」
あすか「『新宿渋谷をさまよう少女たち』ってタイトルで一本書いてくれと言われました。ありふれてますよね」
シスター・クラレンス「さまよう少女がありふれてる?とんでもないことです」
あすか「まあまあ、今日は見分け方を覚えましょ、倫理道徳は置いておいて」
シスター・クラレンス「あのツインテールの女子は?真っ赤なリボンはうちでは違反です」
あすか「放課後だけつけてるんでしょうね。アレは高校生です。制服はたぶん本物」
シスター・クラレンス「当校はこれまでポニーテールとはやりのおだんごヘアのみを禁止してきましたが、あれでは」
あすか「シスター、そこまでです。ツインテールはOKにするという約束でここでご一緒してるんですから。私は制服に準じるカラーのリボンなりシュシュなりを購買部に置くことを提案します」
シスター・クラレンス「当校の制服は赤いラインと濃い緑のキルトスカートが…」
あすか「当然カラーは黒・紺・茶が基本ですよ。赤も入れるならエンジ色、緑なら濃いのがいい」
シスター・クラレンス「あら、アナタ意外と真面目だったのね」
あすか「セーラー服の場合、ヘンに原色とか派手系合わせるほうがかえって可愛くないんです」
シスター・クラレンス「そういうものなの?」
あすか「そういうものです」
シスター・クラレンス「普段問題ばかり起こしてるアナタとこんな時間が持てるとは思いませんでした。でもよかったわ、あなた不良ではないものね、風紀委員に任命したいぐらいだわ」
あすか「私はただのマニアです。不良かそうでないかはさして重要じゃないですよ。自分や他人にとって何が大事かの優先順位です」
あすか「ついでに言うとシスターの修道服はこの辺ではもう珍しいんですよ。マニアにコスプレと間違われるからそろそろもうちょっと地味なのにすることを提案します」
シスター・クラレンス「ご忠告ありがとう高峰さん。サタンよ去れ!」
γ(▽´ )ツヾ( `▽)ゞγ(▽´ )ツヾ( `▽)ゞ
あすかっちはセーラー服観賞、シスターは校則の参考にと互いの利益が一致しただけですが珍しく一緒に居ます。そういうこともある、ってことで。



