あすか「お母さんまだ帰ってきてないんだよ、部活動で。どうしたの?」
つぐぴょん「実は、新学期早々、通ってる学校をスピード退学になりましたの」
あすか「え?なんで?」
つぐぴょん「有名人の母親ととうちの母の仲が悪くなって、そのママ友につぐぴょんが万引きしたってウソを言いふらされましたの。向こうと学校を訴えようにもこちらはその有名人ほどお金持ちではありませんし。その子弟にはさんざんつぐぴょん、殴ったり蹴ったりされて大変でしたのよ」
あすか「ぬれぎぬ着せられたならハッキリそう言わなきゃ、罪を認めたことになるんだよ。学校にもっと抗議しなよ」
つぐぴょん「有名人は3000万円の寄付金を納めてますから。つぐぴょん、勝てない喧嘩はしませんの。訴えたらことが大きくなってしまいますもの」
あすか「私、幼稚園の時何もしてないのにあすかっちにぶたれたって泣きわめいてる子のために先生やお母さんからこっぴどく怒られたことがあって、誰もウソだって信じてくれなくて、それ以来ぬれぎぬが絶対許せないんだよ。もちろん、何もしてないのに信じてもらえなかったのが腹立っちゃって、それからなにかあると男子だろうが女子だろうがぶん殴ることにしたんだけど」
つぐぴょん「それは賢い選択とは言えませんわね。よその国ならともかく、ここは日本ですから、騒ぎが収まるまで静かにして、以後行いを慎んだ方が得策でしたわ」
あすか「うん。それはそう。でももう手遅れ」
つぐぴょん「それで転校することになったんですけど、あすかっちの学校の編入試験は問題ちんぷんかんぷんで落ちてしまいましたの。というわけであすかっちのお母様の教えていらっしゃる区立中学におせわになりますの」
つぐぴょん「お帰りになったらつぐぴょんが無実であることをお伝え願えれば結構ですわ」
あすか「書類に書かれているんでなければ何も言わない方がそれこそ得策なんじゃないの」
つぐぴょん「学校側は自己都合退学ってことにしてくださらなかったので無理ですわ」
つぐぴょん「あすかっちが信じてくださっただけ嬉しいですわ」
あすか「でもお母さんには黙ってる。今年は1年生の担当だから2年生のつぐぴょん教えることないし、そもそもこの手のことで生徒を100%信じますって熱血教師じゃないからみょ~な期待はしないほうがいい」
つぐぴょん「つぐぴょんからは一応申し上げました。あとはあすかっちにお任せしますわ」
あすか「うわっ、そう来たか」
つぐぴょん「悩んでもしょうがないことですもの。先へ進むしかありませんわ」
・°・(ノД`)・°・・°・(ノД`)・°・・°・(ノД`)・°・
前向きなつぐぴょん、あすかっちたじたじ。
この話の元ネタは宝塚のイジメ事件なんですが、それは入学した時にネットだったかなんだかで「(今年入学した)○○さんは美人」というカキコミがあったため、嫉妬に狂った学校中総出で彼女をいじめまくり、制服をゴミ箱に入れたりさんざん痛めつけたあげく万引きしているところを見たというものが現れ、彼女は強制退学に。学校を訴えた結果、歌劇団に入団しないことを条件に卒業は認める、といった顛末でした。
あの世界も清く正しく美しくはなかったということで…。
つぐぴょんにちょっと重いテーマを背負わせてしまいましたが、前向きな性格なのでダメージはさほどでもないことにしました。でなきゃ救われないのでね。

