桃源郷その2 | 高峰明日香の明日はどっちだ!

高峰明日香の明日はどっちだ!

お人形劇場。永遠の時を生きる「ジルコニア」の少年少女たちの日常と夢と愛と悩みがドールによる劇場で石神井公園・池袋・新宿を舞台に繰り広げられます。闇深いです。コナン時空です。1/6ドール(ジェニー・リカ・バービー・六分の一男子図鑑等)注意:PG12

あすかっち、脱稿。




あすか「今回の話どう?『桃源郷』」

ナタリー「よく書けてると思うわ。ちょっと児童文学っぽいから装丁もそれっぽく行こう」



あすか「それ似合ってるけど、今度どこの先生の原稿取りに行くの?」

ナタリー「あすかっちもよくこんな服持ってるわね!」



ナタリー「『乙女のカリスマ』って言われてる先生よ。編集者がこういう服着て行くのもなんだけど好みに合わせて行けばとっとと原稿書いてくれるかも、って編集長が。まさかあすかっちがこんな服持ってると思わなかったわ」

あすか「いや、とてもいいよ。目はカラコン?」

ナタリー「そうよ。あすかっちもでしょ」

あすか「ううん、私は天然」



ナタリー「え?どっかの国の血が入ってるの?」

あすか「東北地方には青みがかった目をしてる人多いんだよ。母方が仙台の家系なんだけど小樽に引っ越して隔世遺伝ってワケ。だから純日本人」

ナタリー「えー、そういうことあるの?そういう人に会ったの、あすかっちが初めてよ」

あすか「だろうね。よく見ないと分からないし」

ナタリー「じゃ私、次の先生のところに行ってくるわ。36度の気温、私が倒れないよう祈ってて」

あすか「がんばって~」



あすか「ゆきちゃん、出てきていいよ」



ゆきな「ひどいじゃないかあすかっち、遊びたかったのにここんとこずっと原稿ばっかりで」

あすか「ごめんごめん。埋め合わせはするから」

ゆきな「っていつも言ってるよね」

あすか「プールにでも行こうか」


ゆきな「昨日、家族で海に行った時アンドンクラゲに脚刺されて、ミミズ腫れで痛くて無理。脚も見せられない」

あすか「『思い出のマーニー』観に行こうか」

ゆきな「おとといキラりんと行った」



あすか「ごめーん。行けたら行こうって思ってたんだけど」

ゆきな「とにかくクラゲがくやしい」

あすか「じゃ、桃源郷に行こう」



ゆきな「え?何の話?温泉?」

あすか「この前、ちょっと面白いことがあったんだよね。真夏に桜吹雪とかたわわなリンゴとか」

ゆきな「あすかっち大丈夫?暑くて幻覚でも見たんじゃない?」



あすか「幻覚じゃないよ。これが桃源郷に行けるバッグ」

ゆきな「そのカバンどうしたの?」

あすか「ねぎっちょにもらったの。中に入ってる地図がもしかしたら異界に通じてるかも」

ゆきな「あすかっち~」



あすか「列車の中で退屈しないようにこれも持っていこう」

ゆきな「旅行に問題集なんて持っていきたくねぇよ」



ゆきな「ある意味そこは桃源郷でした。桃がたくさんなってる農家がいっぱいあって、景色が綺麗で、たのしいひとときでした。農家を訪ね歩くと人の良さそうなおばあさんが、ちょっと傷があって売り物にならない桃をたくさんくれました。どれもほっぺたが落ちるような美味しい桃でした。でもあすかっちは桜吹雪とりんご畑がないと言って不満そうでした。外は夏だというのに緑豊かなおかげで涼しくて、私にとっては桃源郷と言えるところでした。編集者のナタリーさんは『乙女のカリスマ』の先生の玄関で熱射病爆発して倒れたそうです。お見舞いにこの桃を持っていきました。あすかっちはありもしない桜吹雪の話ばかりして、ナタリーさんをうんざりさせました」


前回あすかっちが行った桃源郷はコチラ


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クラゲってお盆の名物ですが、ゆきちゃんは運悪く直前に出会ってしまったようです。

ゆきちゃんが刺されたアンドンクラゲというのはいわゆる電気くらげ。日本のものは死なないまでも相当痛いはずですから翌日出歩いているゆきちゃんってけっこう体力オバケ?ですね。ものすごくものすごく我慢したのでしょう。クラゲは世界中にいますが、致死毒でないクラゲで不幸中の幸いでした。

結局以前あすかっちが行った桃源郷にはたどり着けませんでしたが、ゆきちゃんは満足なようです。

それにしてもナタリーさんは災難でしたね。

今回登場したナタリーさんはMary Magdaleneというmomokoです。真夏にこれは大変ですよね(笑)